研究課題/領域番号 |
09470477
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研究機関 | 愛知学院大学 |
研究代表者 |
土屋 友幸 愛知学院大学, 歯学部・小児歯科学講座, 教授 (20090144)
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研究分担者 |
黒須 直子 愛知学院大学, 歯学部・小児歯科学講座, 助手 (00281478)
渡辺 直彦 愛知学院大学, 歯学部・小児歯科学講座, 助手 (70281459)
渥美 信子 愛知学院大学, 歯学部・小児歯科学講座, 講師 (10221045)
小野 俊明 愛知学院大学, 歯学部・小児歯科学講座, 講師 (90241140)
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キーワード | 小児の歯科的対応 / 患者のストレス / 歯科医のストレス / リラクセーション / ポリグラフ |
研究概要 |
平成10年度は、平成9年度に引き続き以下の項目について調査、分析を行い、その一部を学会発表、論文発表した。 (1) 視聴覚を応用した患者の鎮静減痛効果の分析:歯学部学生66名を対象に、視聴覚刺激(鎮静効果を得るためにVTR「安らぎのためのエチュード」の映像と音声)、聴覚刺激(鎮静効果を得るために音楽テープ「α波 Music」)を用い、視聴覚刺激を応用しない対照群との、浸潤麻酔、窩洞形成時の模擬診療における効果を比較検討した(本講座の鬼頭が学会発表、論文発表)。 (2) 歯科医ならびに歯科治療器具に対する小児と母親の恐怖感:外来患児110名とその母親110名、計220名を対象に、歯科医に対する恐怖感、歯科治療器具に対する恐怖感について調査し、小児の年齢群別、小児と母親の歯科的疼痛体験の有無別、歯科治療に対する不安の有無別に比較検討した(本講座の高橋が論文発表)。 (3) 歯科診療室環境下における小児の呼吸変化に関する心理学的検討:小児患者39名を対象に、初期う触の充填処置を行ったポリグラフ記録データの中から、処置前安静時と処置後安静時の呼吸曲線の変化を解析し、心理テスト(幼児・児童性格診断検査)から、その変化の大小に影響する心理学的要因について検索した(本講座の阿知波が論文発表)。 (4) 歯科処置後のリラクセーション効果:歯科処置後の小児と歯科医のリラクセーションを期するための手段として、ボディソニック装置と経皮通電装置を応用した効果については、現在その結果を分析中であるが、本年度は「香り」の因子を取り入れ、歯学部学生100名について、既成の香り(資生堂のフレグランスプロセッサーに添付されている人工香料6種類と生理食塩水(対照)について、好きなかおり、安らぎを得られる香り、歯科治療に応用できる香りなどについての面接調査を行い、この結果についても現在分析中である。
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