平成10年度 I. 超求電子体に関する理論的研究 1)超強酸による超求電子体の生成とその反応が一般酸触媒機構か特殊酸触媒機構によるかに関する反応速度論研究。2)超求電子体の理論的研究。観測できる超求電子体ばかりでなく観測できないほど微量にしか生成しない超求電子体の構造と反応性を高レベルの量子化学計算によって予測し新反応を設計する。 上記の研究目標をイミン化合物の酸触媒分子内環化反応であるPictet-Spengler反応に適応し、芳香環に電子供与基かない基本的な反応系での反応を達成し、反応速度からシカチオンを反応活性種とする結論を得た。
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