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1997 年度 実績報告書

骨粗鬆症治療薬としてのカルシトニンと副甲状腺ホルモンの作用機構・動態・相互作用

研究課題

研究課題/領域番号 09470514
研究機関摂南大学

研究代表者

小井田 雅夫  摂南大学, 薬学部, 教授 (80039651)

研究分担者 河野 武幸  摂南大学, 薬学部, 講師 (50178224)
中牟田 弘道  摂南大学, 薬学部, 講師 (70164275)
キーワードカルシトニン / 副甲状腺ホルモン / 骨粗鬆症 / 破骨細胞 / 骨形成促進作用 / 酵素免疫測定法 / IFN / TNF
研究概要

Calcitonin(CT)とparathyroid hormone(PTH)の作用機構・動態・相互作用について実験した。
実験1:骨粗鬆症(OP)rat modelにおけるサケCT(以下sCT)とヒトPTH(1-34)(以下hPTH(1-34))の有効量を決定するため、骨の力学的強度が低下した2種類のOPモデルを作成し、骨量と骨強度の回復を指標に用量-作用関係を調べた。骨量と骨強度の間には回復度に若干の差異があったが、sCTでは20∪/kg,s.c.5days/weekの8週間投与で約60%の回復、hPTHでは10μg/kg,s.c./5days/weekの8週間投与で約65%回復し、相互作用の検討に適した用量とした。
実験2:ratPTH(1-34)(以下rPTH(1-34))の高感度・特異的な酵素免疫測定法の開発では、まず、rPTH(1-34)のN端部、中央部とC端部を認識する各種抗体を作成し、これら抗体を組合せた2点結合酵素免疫測定法に関する予備的実験を経て、最終的にN端部とC端部を組合せた2点結合酵素免疫測定法(感度=>5pg/ml)の測定法を構築した。
実験3:hPTH(1-34)による小型骨吸収活性細胞(S)の誘導条件とSのホルモン感受性を検討し、培養骨髄細胞からSの誘導に必要なhPTH(1-34)(>0.1nM)濃度や培養時間などの条件を決定し、既知の骨吸収刺激因子について比較を行った。Calcitriol(1μM)の刺激作用はTNFαとIL-1βには認めなかった。SのCT感受性(EC_<50>=24pM)は、hPTH非存在下で測定した成熟破骨細胞(OC)のCT感受性(EC_<50>=1.5pM) の約1/16で、発現しているCT反応機構の差異を示唆する結果を得た。Sの骨吸収活性はIFN-γで選択的に抑制された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Takeyuki kiohno,et al: "A Sandwich Transfer Enzymo Immunoassay for Salmon Calcitonin : Determonation of the Bioavailability of Intronasal Salmon Calcitonin in Human" Journal of Clinical Laboratory Analysis. (in press).

  • [文献書誌] Hiromichi Nakamuta et al: "Plasma Level Monitoring of Nasal Salmon Calcitonin in the Rat by a Hoterogeneous Two-vite Enzyme Immunoassay." Journal of Clinical Laboratory Analysis. 11. 129-131 (1997)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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