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1999 年度 実績報告書

母親の睡眠リズムと子育て拒否を回避するケアに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 09470538
研究機関聖路加看護大学

研究代表者

堀内 成子  聖路加看護大学, 看護学部, 教授 (70157056)

研究分担者 有森 直子  聖路加看護大学, 看護学部, 講師 (90218975)
三橋 恭子  聖路加看護大学, 看護学部, 講師 (30209811)
森 明子  聖路加看護大学, 看護学部, 助教授 (60255958)
桃井 雅子  聖路加看護大学, 看護学部, 助手 (90307124)
片桐 麻州美  聖路加看護大学, 看護学部, 講師 (80297069)
キーワード産褥 / 新生児 / 睡眠ポリグラフ / 育児
研究概要

産褥期の母親の睡眠リズムと子育てに焦点をあて、本年度は以下の研究活動を行った。
1.健康な初産婦10例に対して、一夜の終夜脳波を測定した結果、産褥5、6週までは、夜間の途中覚醒率が20%前後を示したが、産褥9週・12週においては夜間に中断された睡眠と、中断されない睡眠とが混在した。夜間において母親の途中覚醒は、こどもの足の動きと同期していた。
2.18組の母子を対象に行った24時間の睡眠日誌の分析からは、生後5週から12週までのこどもの睡眠・覚醒に関するパラメータの変化が、母親の同一時期のパラメータと同様の変化を示した。就床時刻は平均0時53分であり、生活が夜型にシフトしていた。夜間の覚醒時間について生後5および6週は、9週から12週に比べ、有意に長く、覚醒回数も多かった。産褥3ヶ月における母子の睡眠覚醒の推移は、同調した動きを示していた。
3.子育てに伴う情緒について21人の初産婦を対象に、産褥3週から12週までの間に面接を行い、気持ちを語ってもらった。産褥4週以内の子育てに対しては<閉塞感のある生きにくさ>を特徴としていた。<私の宝物>として赤ちゃんを大切に育てたい<ちゃんと育てたい>強い願望があるが、しかし、育児生活そのものは<既成概念と現実とのズレ>が多く、時には<暗い迷路>へとつながることもあった。また育児の適切さについて<確信がもてない>毎日であり、追い立てられ<焦燥感や不全感>を持ちやすいことも語られた。睡眠リズムの変化に適応できないと同時に、子育てに強く困難感を抱いている事例の分析が今後の課題として残されている。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Horiuchi S,Nishihara K.:: "Analyses of Mothers'Sleep Logs in Postpartum periods"Psychiatry and Clinical Neurosciences,. 53. 135-137 (1999)

  • [文献書誌] 江藤宏美、堀内成子: "生後6ヶ月の正常児の睡眠・覚醒の評価-actigraphとstateの比較"聖路加看護学会誌、. 3(1). 19-24、 (1999)

  • [文献書誌] Horiuchi,S.,Mori,A.et al.: "Synchronization between mother and infant sleep patterns during the breast-feeding period"The 2^<nd> Biennial Women's and Children's Health Issues:. (1999)

  • [文献書誌] Nishihara,K.,Horiuchi,S.,et al.: "Mothers' wakefulness at night in the postpartum period relates to a process of their infants' circadian sleep-wake rhythm"World Federation of Sleep Research Societies,. (1999)

  • [文献書誌] 堀内成子、西原京子、他: "生後5週から12週までのこどもの睡眠日誌の分析"日本睡眠学会第24回学術集会、. (1999)

  • [文献書誌] 江藤宏美、堀内成子、他: "産褥3ヶ月までの母子の眠りと子育て状況、"日本助産学会第14回学術集会、. (2000)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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