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1997 年度 実績報告書

運動が骨代謝に及ぼす影響:骨粗鬆症予防のための基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 09480008
研究機関筑波大学

研究代表者

鈴木 正成  筑波大学, 体育科学系, 教授 (90015842)

研究分担者 徳山 薫平  筑波大学, 体育科学系, 助教授 (00207565)
キーワードレジスタンス運動 / 骨形成 / 骨吸収 / 活性型ビタミンD
研究概要

1ヶ月間にわたるレジスタンス運動トレーニングが骨代謝に及ぼす影響を調べた。ウエイトトレーニングに熟達した健康な若年成人男子10名を被検者とし、全身の筋肉と骨に刺激を与えるためにベンチプレス、バックプレスなど7種目からなるレジスタンス運動を各種目3セットづつ行わせ、その後の骨代謝マーカーの変動を1週間追跡した。トレーニングでの運動強度を1セット目には1RMの60%、2セットと3セット目には1RMの80%とした。なお、骨のカルシウム代謝を一定の状態にコントロールするために、カルシウムを補充した実験食(1日あたり2800kcal、カルシウム800mg)を運動負荷実験の1週間前より摂取した。また、トレーニングを負荷しない被検者7名を対照群とした。
骨形成マーカーである血中オステオカルシン濃度とアルカリフォスフアターゼ活性の上昇や骨吸収マーカーである尿中デオキシピリジノリンとI型コラーゲンN末端テロペプチド排泄量の低下が1ヵ月以内に認められた。また体内へのカルシウム吸収と密接な関係を持つ活性型ビタミンDの血中濃度も1ヵ月目には上昇していた。
これらの結果は、レジスタンス運動トレーニング開始1ヵ月以内に、骨形成が促進され、骨吸収が抑制されると同時に、体内へのカルシウム吸収が促進されてていることを示唆している。これらの結果の一部を1998年12月の国際骨代謝学会において発表する予定である。

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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