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1997 年度 実績報告書

高齢者の脚伸展パワーの実態調査

研究課題

研究課題/領域番号 09480012
研究機関東洋英和女学院大学

研究代表者

宮下 充正  東洋英和女学院大学, 人間科学部, 教授 (80023571)

研究分担者 鈴木 康弘  東洋英和女学院大学, 人間科学部, 助手 (50298296)
澤井 史穂  三重県立看護大学, 助教授 (10245631)
平野 裕一  東京大学, 大学院・教育学研究科, 助教授 (30165196)
キーワード高齢者 / 脚伸展パワー / 歩数
研究概要

高齢者の脚伸展パワーの水準をより正確に把握するために、三重県および山形県在住の高齢男性145名、女子234名の脚伸展パワーを測定した。そのうち110名については、通常の生活をした平日3日間の歩数を記録し、活動的な生活をするために十分な脚伸展パワー値を推定しようとした。体重あたりの脚伸展パワー値は、男性65〜69歳で16.2±5.0W(mean±SD,n=70)、70〜74歳で15.0±4.8W(n=38)、75〜79歳で13.0±4.7W(n=27)、80歳以上で10.1±3.3W(n=10)、女性65〜69歳で8.8±2.9W(n=123)、70〜74歳で8.2±3.3W(n=52)、75〜79歳で7.0±2.0W(n=37)、80歳以上で5.0±1.8W(n=22)であった。65〜69歳の平均値を平野ら(1994)の報告した脚伸展パワーの5段階評価でみると、男性はgood、女性はaverageの評価に相当した。また、Miyashita et al.(1996)の報告した年齢と脚伸展パワー値の回帰式に年齢72,77,82歳を代入すると、男性のパワー値は各々12.8W,11.8W,10.7W、女性のそれは各々7.9W,7.1W,6.3Wとなる。これらの値と比較すると本研究で得られた脚伸展パワー値は、男性については70歳代まではやや高く80歳以上で同等、女性については70歳代までは同等で80歳以上でやや低めとみなすことができた。3日間の平均歩数と体重あたりの脚伸展パワー値との間に、男性については有意な正の相関(r=.39,p<.05;n=31)が認められたが、女性についてはそれが認められなかった(r=.19,ns;n=79)。3日間の平均歩数が6000歩以上の高齢者は、男性11名(35.5%)、女性23名(29.1%)であり、その脚伸展パワー値は各々13.3±3.2W、7.7±3.0Wであった。この値は、日常の活動についてのアンケート調査から得られた、活動的な生活を送るために十分と報告されている男性で体重あたり12〜13W、女性で8Wという値に近いものであった。

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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