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1998 年度 実績報告書

高齢者における日常生活動作の評価法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 09480013
研究機関山梨大学

研究代表者

中村 和彦  山梨大学, 教育人間科学部, 助教授 (80217835)

研究分担者 宮丸 凱史  筑波大学, 体育科学系, 教授 (70057115)
植屋 清見  山梨大学, 教育人間科学部, 教授 (70016541)
キーワード後期高齢者 / 日常生活動作 / 動作様式 / 観察的評価 / 生活実態 / ADL・QOL / 運動量 / 健康指導
研究概要

本研究の目的は、成人期以降、特に後期高齢者の日常生活動作の下降的変容について明らかにし、日常生活動作の変容と生活実態、ADL、QOL、健康状態及び運動量との関係を実証しようとするものである。2年目の平成10年度においては、1年目に検討を行った日常生活動作の変容をとらえる評価基準をもとに、後期高齢者の日常生活動作と生活実態、ADL、QOL、健康状態及び運動量との関係を明らかにすることを目的とした。具体的には、山梨県E市に在住する75歳以上の後期高齢者197名(男性78名・女性119名)を対象とし、以下のような聞き取り調査と実験・測定を行った。さらに対象者への結果報告及び健康指導を実施した。
(1) 日常生活動作の撮影及び観察的評価
日常生活の中で多く出現する歩く・歩きながら物を拾う・歩いてきて座る・立って歩き出すといった基本的動作を側方及び後方よりビデオカメラで撮影した。撮影された動作フォームを評価基準となる動作パターン{動作の変容段階}をもとに、分類評価した。
(2) 生活実態・QOL・ADLに関する間き取り調査
運動・飲酒・喫煙などの基本的な生活習慣、ADL(Activities of Daily Living)、QOL(Quality of Life)に関する聞き取り調査を実施した。
(3) 健康状態に関する聞き取り調査
主観的健康度・既往症・障害の有無及び投薬状況に関する聞き取り調査を実施した。
(4) 運動量・総消費量・歩数の測定
カロリーカウンター及び万歩計を用いて対象者全員の1日あたりの運動量・総消費量・歩数を3日間継続して測定した。
さらに対象者の87.8%に相当する173名に対して、対象者個別のデータの分析結果を報告するとともに、日常生活での健康に対する捉え方及び動作遂行の留意点に関して健康指導を行った。

  • 研究成果

    (8件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (8件)

  • [文献書誌] 中村和彦: "成人期以降の日常動作に関する発達バイオメカニクス" 第14回日本バイオメカニクス学会大会論文集. 印刷中. (1999)

  • [文献書誌] 中村和彦: "農村地域における後期高齢者の身体活動実態" 日本公衆衛生雑誌. 45. 527 (1998)

  • [文献書誌] 中村和彦: "後期高齢者の身体活動実態とADL,QOL及び健康度との関係" 日本体育学会第49回大会号. 435 (1998)

  • [文献書誌] 中村和彦: "高齢者の日常動作の評価法の開発" 体力科学. 47. 771 (1998)

  • [文献書誌] 中村和彦: "成人期以降の日常生活動作の変容" 山梨大学教育学部研究報告. 47. 130-137 (1997)

  • [文献書誌] 中村和彦: "高齢者の身体活動と健康度" 日本公衆衛生雑誌. 44. 1065 (1997)

  • [文献書誌] 中村和彦: "農村地域住民の身体活動に関する調査" 日本公衆衛生雑誌. 43. 374 (1996)

  • [文献書誌] 中村和彦: "高齢者の動作の変容に関する基礎的研究II" 体力科学. 44. 703 (1995)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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