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1997 年度 実績報告書

20世紀日本社会における民族スポーツの文化変容

研究課題

研究課題/領域番号 09480015
研究種目

基盤研究(B)

研究機関早稲田大学

研究代表者

寒川 恒夫  早稲田大学, 人間科学部, 教授 (70179373)

研究分担者 宇佐美 隆憲  東洋大学, 文学部, 助教授 (70184463)
石井 浩一  愛媛大学, 教育学部, 助教授 (60202941)
安冨 俊雄  梅光女学院大学, 文学部, 助教授 (20191132)
瀬戸口 照夫  鹿児島県立短期大学, 教授 (20106040)
キーワード民族スポーツ / 文化変容 / スポーツ人類学
研究概要

研究期間(4年度間)の第一年度にあたる本年度の課題は,年中行事としておこなわれる民族スポーツの実施状況を47都道府県について調査し,民族スポーツの日本分布図を作成することに置かれている。
47都道府県は5つのブロック(北海道・東北・北関東,南関東・北中部,南中部・四国,近畿・中国,九州・沖縄)に分け,研究代表者と4人の共同研究者が分担した。作業は市史(市誌),町村史(町村誌)など地方自治体が発行する諸文献を主たる資料として,そこから,年中行事化した民族スポーツを抽出する形で進められた。その結果,以下のことが明らかにされた。
1.北海道は,先住民族のアイヌについては年中行事化した民族スポーツはみられず,また明治以降の入植者も他都府県とくらべて実施程度はきわめて低い。これに対し,沖縄は,綱引,ハ-リ-,相撲(沖縄相撲)を中心に実施程度は非常に高い。このように顕著な地域差がみられる。
2.地域差は,相撲や歩射が日本列島にほぼ均一に分配するのに対し,船競漕は瀬戸内・北九州・沖縄に集中する傾向があるなど,種目についてもみられる。
3.同一種目でも,例えば綱引についてなら,正月行事としての綱引は疎ながらほぼ日本列島を縦走する形で分布するのに対し,南九州・薩南諸島・沖縄では八月十五夜行事として,しかし北九州では盆行事として,また山陰では端午行事として発達するなど,背景文化については標準型と諸地域型とが区別される。

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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