研究初年度にあたる今年度は、コンピュータシステムに関し、ハードウェアと作成したソフトウェアを組み合わせ、システムの構築を行ってる。さらに、本システムをネットワークに接続し、現状では学内であれば、ユーザは、本システムをネットワークを介して使用することが可能になっている。 現状の本システムの機能は、CGIプログラミングを用いて構築されたサーバーから、問題をネットワークに配信することである。学習者は、ネットワークに接続した任意のコンピュータをクライアント機として、問題を受信し、その問題に解答し、ネットワークを介してサーバーに返信する。サーバーでは返信された解答について、解答者(学習者)を特定し、解答を採点して記録する。現状では、多肢選択式の問題を用いている。これについては、97年秋に3件の学会発表を行っている。 また、学習者の評価方法を検討する方法として、記述式の問題について、評価アルゴリズムの開発にも着手している。現状では、1つの問題に関連する用語をキーワードとして、このキーワードを用いて解答を記述する問題を出題し、それに対する解答を解析し、キーワード間の関連付けの方法から解答を評価する手続きを検討している。これについては、97年秋に1件の学会発表を行っている。 さらに、学習者の陥りやすい誤りについて、出題方法や指導方法などに関しても検討している。これについては、論文発表を行っている。 上記の学会発表の研究事項をもとに、投稿中の論文2件、投稿準備中の論文が4件ある。
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