研究分担者 |
金光 秀雄 北海道教育大学, 教育学部・函館校, 助教授 (20214489)
中村 紘司 北海道教育大学, 教育学部・函館校, 教授 (40007563)
夏井 邦男 北海道教育大学, 教育学部・函館校, 教授 (20002561)
山口 好和 北海道教育大学, 教育学部・函館校, 助教授 (30271018)
三橋 功一 北海道教育大学, 教育学部・函館校, 助教授 (40166062)
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研究概要 |
本研究は,(1)教師(実習生)の思考を調査して,授業設計などの計画段階において必要とする資料とどのように思考を展開するかを明らかにし,(2)教師が必要とする資料をデータベースに登録して,コミュニケーション・スキルと学習指導案に関する資料を参照して授業の計画を支援するシステムを構築し,(3)授業の目標を達成する授業の流れの制御や生徒の逸脱・問題行動に対して柔軟で適切な対応行動の選択が可能となることを目的としている. これまでに教師と実習生を対象に授業設計を進める手がかりを調査して因子分析を行い,指導書,生徒の活動,授業のシミュレーションなど13因子を抽出したが、指導教官の授業設計を進める手がかりが配属された実習生のそれに及ぼす影響の大きいことや、経験年数により授業設計を進めるときの手がかりに違いがあることを明らかにした。 授業は、計画や予測の範囲内で行われるだけでなく、そこには生徒の逸脱・問題行動が発生することが多い。それらに対応するため叱るという制御行動が必要となる。このときにどのような表現パターンがあり、それに対してどのような反応行動が取られるかを予測することが重要である。ここでは、親がどのように叱るとどのように反応するか分析した。 授業設計は、自分が行った授業の内省や評価だけでなく他の教師の行った授業の観察によっても大きく影響される。授業を分析・評価するために行われている直接的観察法を日常的観察法と組織的観察法の二つに区分し、さらにそれぞれの代表的方法を取り上げ分析し比較し、目的や場面に応した適切な観察法についてまとめた。
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