研究概要 |
本年度は,主にインターネット上で簡単な静止画を含む課題を提示し,これを共同で学習できるシステムを開発した。このシステムを用いて共同学習の履歴および会話ログファイルを用いて分析する分析手法を確立した。具体的にWWW上の課題を提示するウインドウと、会話のチャットウィンドウからなるインターフェースを開発した。 このシステムを用いて、実験を行い、以下のような知見を得た。 (1)東京工業大学と大阪大学で、文章の並び替えを、本システムを実装したWWW上で実験を行った。 (2)その会話を、サーバに記録した。 (3)記録した会話記録を、課題の成功群と失敗群に分類して、その課題解決の会話の特徴と、差異を分析した。 (4)その結果、成功群は全体の問題の構造の把握等の全体に関係する解決方略を用いることに対して、失敗群は部分的な解決方略を用いることが、分かった。
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