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1999 年度 実績報告書

分散型情報環境における共同学習の問題解決への効果

研究課題

研究課題/領域番号 09480031
研究機関東京工業大学

研究代表者

赤堀 侃司  東京工業大学, 教育工学開発センター, 教授 (80143626)

研究分担者 中山 実  東京工業大学, 教育工学開発センター, 助教授 (40221460)
清水 康敬  東京工業大学, 大学院・社会理工学研究科, 教授 (10016561)
キーワード共同学習 / メーリングリスト / 問題解決 / インターネット / 会話分析 / 問題解決方略 / 要約文生成 / 自然言語処理
研究概要

本年度の研究実績の概要は、以下のとおりである。
(1)メーリングリスト発言の要約文生成システムの開発
メーリングリストの発言から、その議論の展開に沿った手法で要約を抽出・提示するシステムの開発を行なった。要約抽出手法の基本的な手順は、テキスト中の「新しい情報」を示すと解釈できる名詞を文書中のキーワードとして同定し、そのキーワードを含む文を要約するものである。手法の評価実験では、ある発言と、それへの直後の発言に共通に現れる名詞を用いた手法が、人間の行なう要約文抽出の結果と最も適合していると述べている。また、WWW上で閲覧可能なメーリングリストのログ参照インタフェースを開発した。
(2)自動抽出した要約の読解過程に果たす機能の分析
メーリングリストの発言から自動抽出した要約の提示が、新たな情報提示手法として読解過程に果たす機能に注目して、読解過程の分析を行なった。大学生を対象にした分析では、要約の付与によって電子メールの連続性に注目したり、全体的な議論の構成を把握しようとしたりする、読解方略の支援が行なわれたことが分かった。WWW上のログ参照インタフェースを用いた2人1組による読解過程の分析の結果からは、要約の付与が行なわれた被験者群のほうが、発話数(発話プロトコル)が増加すること、電子メール文書の平均表示時間が短くなる傾向があること、電子メール文書の内容の再生実験で結果が向上する傾向があることなどがわかった。
(3)報告書の刊行
最終年度にあたり、成果をまとめた報告書を刊行した。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 藤谷哲,赤堀侃司: "「日本人学校プロジェクト」を対象にしたメーリングリストの運営と支援方法の実践的研究"教育システム情報学会誌. 16・1. 13-21 (1999)

  • [文献書誌] Akahori K.: "E-mail counseling for School-rejection Syndrome Students"Advanced Research in Computers and Communications in Education. 1. 293-300 (1999)

  • [文献書誌] Fujitani S.,Akahori K.: "A Summary Sentence Extraction Method for Web-bosed Mailing List Review Application and Its Effectiveness Study"Advanced Research in Computers and Communications in Education. 1. 327-334 (1999)

  • [文献書誌] Madhumita,Yanagisawa M.,Akahori K.: "Internet Based Collaborative Evaluation of Learning in a PBL Environment"Advanced Research in Computers and Communications in Education. 1. 181-184 (1999)

  • [文献書誌] 藤谷哲,赤堀侃司: "メーリングリスト発言から自動抽出した重要文が読解過程に果たす機能についての一考察"日本教育工学会 第15回大会講演論文集. 535-536 (1999)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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