研究課題/領域番号 |
09480031
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
赤堀 侃司 東京工業大学, 教育工学開発センター, 教授 (80143626)
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研究分担者 |
中山 実 東京工業大学, 教育工学開発センター, 助教授 (40221460)
清水 康敬 東京工業大学, 大学院・社会理工学研究科, 教授 (10016561)
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キーワード | 共同学習 / メーリングリスト / 問題解決 / インターネット / 会話分析 / 問題解決方略 / 要約文生成 / 自然言語処理 |
研究概要 |
本年度の研究実績の概要は、以下のとおりである。 (1)メーリングリスト発言の要約文生成システムの開発 メーリングリストの発言から、その議論の展開に沿った手法で要約を抽出・提示するシステムの開発を行なった。要約抽出手法の基本的な手順は、テキスト中の「新しい情報」を示すと解釈できる名詞を文書中のキーワードとして同定し、そのキーワードを含む文を要約するものである。手法の評価実験では、ある発言と、それへの直後の発言に共通に現れる名詞を用いた手法が、人間の行なう要約文抽出の結果と最も適合していると述べている。また、WWW上で閲覧可能なメーリングリストのログ参照インタフェースを開発した。 (2)自動抽出した要約の読解過程に果たす機能の分析 メーリングリストの発言から自動抽出した要約の提示が、新たな情報提示手法として読解過程に果たす機能に注目して、読解過程の分析を行なった。大学生を対象にした分析では、要約の付与によって電子メールの連続性に注目したり、全体的な議論の構成を把握しようとしたりする、読解方略の支援が行なわれたことが分かった。WWW上のログ参照インタフェースを用いた2人1組による読解過程の分析の結果からは、要約の付与が行なわれた被験者群のほうが、発話数(発話プロトコル)が増加すること、電子メール文書の平均表示時間が短くなる傾向があること、電子メール文書の内容の再生実験で結果が向上する傾向があることなどがわかった。 (3)報告書の刊行 最終年度にあたり、成果をまとめた報告書を刊行した。
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