研究課題/領域番号 |
09480033
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
菅井 勝雄 大阪大学, 人間科学部, 教授 (40000294)
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研究分担者 |
森田 英嗣 大阪教育大学, 教育学部, 助教授 (50200415)
小孫 康平 国立特殊教育総合研究所, 主任研究官 (60260022)
小池 敏英 東京学芸大学, 教育学部, 助教授 (60251568)
西端 律子 大阪大学, 人間科学部, 助手 (20249816)
前迫 孝憲 大阪大学, 人間科学部, 教授 (00114893)
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キーワード | 学習環境 / 研究方法論 / 質的研究法 / 量的研究法 / 個別指導 / グループ指導 / 教育工学 / 生体情報 |
研究概要 |
従来の教育研究では、学習者が個人としていかに学習するかの研究を中心としてきた。.れに対して本研究では、学習者がたんに個人だけでなく複数で協力したりしながら学習する場合を研究することをめざし、その対人的学習環境の構成法を探り、その相互のコミュニケーション過程をどのような研究方法で取り扱えばよいのかなどに関して、基礎的な研究を試みることにした。そのため、学習者として、健常児ばかりでなく障害児も研究対象とすることにした。また、いくつかの具体的な対人的学習環境の構成と関わって、それぞれ質的アプローチから量的アプローチにわたる種々の研究方法のうち、適切と思われるものを採用して研究課題に取り組んで研究した。 1. 小学校集団理解活動における非発言動機の分析研究(荒木・奈良市立伏見小学校/森田・大阪教育大学) 中学生は学年が進むにつれ、指導中発言しなくなることがしられているが、ここでは小学校の高学年を対象として、質問紙法や再生刺激法などを用いて発言しなくなる動機について調査研究している。その結果、多様な情意的な理由が明かになり、教師と生徒、生徒同士の協力などの人間関係の重要性が示唆された。 2. 幼児のマルチメディアを用いた学習活動に関する研究〈松山・大阪大学大学院) 幼児のマルチメディア型学習ソフトを、二人で1台で学習活動を進めるとき、どのような箇所に興味を示すか、また一人で学習するときとの相違点などを明かにした。行動観察、言語の分析、インタビュー法などを用いた。 3. 特に本研究では、客観的な指標として、生理学的測定が有効であることが確かめられた。それらと関連づけて、瞬目に注目した学習評価に用いる研究(小孫・国特研)、また一貫した研究により、呼吸性心拍変動の定量的評価方法が確立され、学習障害児の個別指導と小集団指導の検討がなされた(小池・東京学芸大)。
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