研究概要 |
10年度は,(1)操作支援ソフトの評価検証,(2)音声制御による操作支援環境の研究,(3)コミュニケーションエージェントの研究,(4)遠隔講義用教育サーバの構築と検証,(5)電子テキスト開発等を行った. (1) 操作支援ソフトの評価検証 講師が遠隔講義時に機器操作を行う場合,アイコン操作で簡単に場面切り替えができるソフト「遠隔α教授」を開発し,10年度では本ソフトの実証実験を行った.被験者による操作実験の結果に基づき,アイコン数の減少,アイコンの再配置を行い,さらに工夫して使いやすくした. (2) 音声制御による操作支援環境の研究 「遠隔α教授」をさらに発展させ,講師の音声を認識し,自動切り替えする方法を研究した.実験モデルを作成し,音声認識率の実験を行った結果,平均認識率は81%であり,これを95%程度まで高めるための研究を実施している. (3) コミュニケーションエージェントの研究 PCによりエージェントループを構成し,時々刻々と変化するサイト学習者の状況をリアルタイムに把握し,講師にフィードバックする方法を検討した.現在,学習者の雰囲気情報を把握し,数量化及び情報化(記号化)する検討を行っている. (4) 遠隔講義で利用する教育サーバの構築と検証 VODサーバを構築し,遠隔講義中に適時取り出してサイト教室に伝送する実験を行った.また,VODに蓄積するテキスを開発した. (5) 電子テキスト開発 「見やすい教科書」「わかりやすい教科書」の構造分析を行い,その構造をSGML言語で記述し,よい教科書のテンプレートを作成した.このテンプレートを利用した新しい電子テキストを作成した.
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