研究課題/領域番号 |
09480047
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研究機関 | 東京外国語大学 |
研究代表者 |
鮎澤 孝子 東京外国語大学, 外国語学部, 教授 (70167972)
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研究分担者 |
土岐 哲 大阪大学, 文学部, 教授 (10138662)
北澤 茂良 静岡大学, 情報学部, 教授 (00109018)
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キーワード | リズム / TEMAX / 日本語学習者 / バイモーラ / 等時拍 / 音節 / スペイン語母語託者 / 持続時間 |
研究概要 |
日本語及び日本語学習者の諸言語のリズムを明らかにすることが本研究の目的である.中間言語研究の方法により、学習目標言語である日本語の母語話者による発話と学習者による日本語発話、母語の発話の韻律特徴を比較対照している. 東京出身の日本語母語話者の日本語、アルゼンチン出身の日本語学習者の日本語について、それぞれ、拍、音節、バイモーラ(2拍)、アクセント句を単位として持続時間を測定し、比較した.バイモーラ単位での持続時間において、アルゼンチン出身スペイン語母語話者の発話では2拍分の長さが保たれる傾向が見られる一方で、日本人発話ではバイモーラでの持続期間が2拍分以下になる傾向が見られた.バイモーラが日本語のリズム単位であるらしいことは、北澤らのTEMAXによる研究結果からも述べられているが、バイモーラ単位が2拍分の長さより短いこと、等時拍リズムをもつと言われるスペイン語母語話者の発話ではそのような現象は見られないことから、バイモーラ単位が日本語発話において特別な単位として機能していると考えられる. なお、韓国語、中国語の発話においても、2音節、3音節が発話の単位となっているらしいこと、4音節句は2音節+2音節、5音節句は2音節+3音節のような単位で発話されているらしいことが音声データから観察されている.但し、持続時間に関しては日本語、韓国語、中国語でそれぞれ独自の特徴が見られ、それについては、現在、分析中である.
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