研究分担者 |
桝田 秀夫 大阪大学, 情報処理教育センター, 助手 (90304063)
西田 知博 大阪大学, 情報処理教育センター, 助手 (00283820)
斉藤 明紀 大阪大学, 情報処理教育センター, 講師 (20235021)
辻野 嘉宏 大阪大学, 大学院基礎工学研究科, 助教授 (20172009)
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研究概要 |
本年度は,昨年度の研究結果をもとに,大学2,3年生が主に利用する,計算機演習室において,8ヶ月間にわたる長期の日常操作履歴を収集し,その解析を行った.取得した履歴は演習室を利用する学生161名のもので,その総量は18ギガバイトにも及んだ.解析は各学生がどのような形で計算機の操作知識を得ていくかに焦点を絞っておこない,その結果,演習中に指導された内容がどのように学生側に浸透していくかや,学生間でどのように知識のやりとりが行われているかなどが分析できた.これらの結果は,演習時に教授側がより適切な課題・アドバイスを与える上での有用な情報になると思われる. また,マウス等のポインティングデバイスでのポイントエラーの低減を目的に,収集した実使用環境でのデータの解析を行った.その結果,ボタン操作の副作用として発生するマウスの移動と,ボタン操作を行う指と移動操作を行う手首および腕の動きの不一致によっておこる2種類のエラーが確認できた.この結果をもとに,マウスが発生する信号の履歴を解析することによって,これらのエラーが発生した際に利用者が意図した目標座標を推測するアルゴリズムを考案した.そして,この補正機能をマウスのデバイスドライバに組み込み,統制実験によってその効果を確認した.
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