研究分担者 |
日下部 茂 九州大学, 大学院・システム情報科学研究科, 助教授 (70234416)
菅沼 明 九州大学, 大学院・システム情報科学研究科, 助教授 (70235852)
鎌田 清一郎 九州大学, 大学院・システム情報科学研究科, 助教授 (00204602)
鶴田 直之 福岡大学, 工学部, 講師 (60227478)
有田 大作 九州大学, 大学院・システム情報科学研究科, 助手 (70304756)
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研究概要 |
仮想空間の構築では,十分な品質(リアリティ)を持つメディアを提供しなければならない.しかし,一方では仮想空間の構築にかける金銭的および時間的,人的コストはできる限り抑える必要があり,品質を高めるという問題と背反することになる.特に,コストの問題は仮想空間構築システムの一般的な普及の足かせとなっている.そこで,本研究では,システム操作の習得にかかる人的コストの削減を主目的とし,実際の動画像(実空間)を観測・計測することにより得られる情報を仮想空間に自動的に融合し,リアリティの高い仮想空間を手軽に構築できるシステムの開発を目指す.具体的には,様々な人間や動物(非剛体・多関節物体)の形や動きを仮想空間内にマッピングすることを取り上げる.特に,一般ユーザーが容易に利用できるよう,特殊な装置や環境を必要とせず,一般のビデオ映像から情報の獲得をコンピュータビジョン技術により可能に使用とする点が,この研究のポイントである.今年度の研究成果は以下の通りである. 多関節非剛体物体のパラメータ推定の高速化: 従来のパラメータ推定は,誤差最小化を非線形最適化手法により計算していたため,その計算量で膨大であった.今年度は,「物体のある点は移動しても見かけの明るさは不変で,対象表面の明度分布が滑らかに変化している」という制約条件を仮定することにより,パラメータ推定を線形化して,計算量の大幅な削減を行った. カメラ台数効果の評価 カメラの台数の増加による推定精度の影響について評価を行い,人間のような複雑な対象については,カメラの台数とその配置が重要であることを確認した.
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