研究概要 |
本研究の基盤としてのやわらかいネットワークの基本アーキテクチャ,当該アーキテクチャに基づくネットワーク設計方法論,やわらかさの実現に必要となる基本機能の実現方式,及びやわらかいネットワークの応用に関する基本技術の確立を目標として,以下のサブテーマに関する研究を推進し基盤となる基本方式を確立した。 (1)やわらかいネットワークのアーキテクチャに関する基礎的研究 やわらかいネットワーク,及び,エージェント指向コンピューティングの概念に基づいて,やわらかいネットワークのエージェント指向アーキテクチャとそれらの機能の基本方式を構成した。特に基本的なエージェントに加えて,複数のエージェントから成るグループエージェントを導入し,エージェント同士が協調するためのプロトコルを開発した。このプロトコルを基にシステムのやわらかさの創成へ向けた研究を行った。 (2)やわらかいネットワークの知識型設計技法に関する基礎的研究 設計知識を活用して構成される,やわらかいネットワークの知識型設計プロセスモデルを与えた。また,ユーザ,システム両サイドにおけるやわらかさを実現するネットワーク機能の基本方式を与えた。 (3)やわらかいネットワークに基づく知識型分散アプリケーションに関する基礎的研究 やわらかいネットワーク上で実現される知識型分散アプリケーションにおける知識型設計手法の基本方式を構成した。更に,やわらかいネットワークと知識型分散アプリケーションとの間での機能分担を確定し,両者の連携(協調)に基づく情報処理の基本方式を与えた。
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