研究概要 |
10年度に得られた成果の改良と拡充,及び,知識型分散アプリケーションのプロトタイピングを通して,やわらかいネットワークのアーキテクチャと知識型設計支援技術の確立を行った.具体的には以下のサブテーマに関する研究を行った. (1)やわらかいネットワークの機能の方式改良と評価 やわらかいネットワークに要求される機能のうちやわらかいプロトコルに焦点をあて、状況に応じてQoS制御プロトコルを動的に切換えることによるやわらかさの改良を行い,それを含めたやわらかいネットワークの各機能の機能評価を行なった. (2)知識型設計支接機能(環境)の実装と実験・評価 昨年度の研究成果であるやわらかいネットワークの設計支援機能(環境)の詳細設計に基づき,実装を行なった.実装はエージェント指向コンピューティング環境:ADlPSフレームワークに基づき,エージェントのリポジトリおよびクラスエージェントとして行った.また,実験システムを用いた動作実験を行い,本設計支援機能の機能評価を行なった. (3)やわらかいネットワークに基づく知識型分散アプリケーションのプロトタイプ試作と実験・評価 知識型分散アプリケーションの例として,やわらかいビデオ会議システムを取り上げ,その詳細設計に基づくプロトタイプ試作を行なった.更に実験を通じ本システムの設計・実装の妥当性の評価を行なった. (4)やわらかいネットワークとその設計支援技術の総合評価 やわらかいビデオ会議システムのプロトタイプを用いた総合実験を行い,やわらかいネットワークとその設計支援技術の有効性の総合評価を行なった.
|