研究課題/領域番号 |
09480104
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
エネルギー学一般・原子力学
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研究機関 | (財)レーザー技術総合研究所 |
研究代表者 |
今崎 一夫 財団法人レーザー技術総合研究所, レーザープロセス研究チーム, 主任研究員 (40115994)
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研究分担者 |
文 雅司 財団法人レーザー技術総合研究所, レーザープロセス研究チーム, 研究員
阪部 周二 大阪大学, 工学部, 助教授 (50153903)
車 信一郎 財団法人レーザー技術総合研究所, 理論・シミュレーショングループ, 副主任研究員 (90201475)
MOON Asa Institute for Laser Technology laser processing research team, Researcher
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研究期間 (年度) |
1997 – 1999
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キーワード | レーザー / コンプトン散乱 / 電子ビーム / γ線 / 高輝度 / 核変換 |
研究概要 |
1.スーパーギャビティにおけるレーザー光量畳蓄積実験 高エネルギー加速器での蓄積レーザー光との空間相互作用性を高めるため、スーパーキャビティ内でのレーザー蓄積実験を行った。波長1μmのYAGレーザー光を最高7500倍まで蓄積することができ、コンプトン散乱等の相互作用においてきわめて有効な装置として期待できる。安定した光子蓄積立を達成するためには、入射レーザー周波数やスーパーキャビティ長などの熱的変化を補償する必要がある。本研究では、前者に関してはDrever Hall安定法を用い、後者に関してはスーパーキャビティを構成するミラーをスペーサで固定し、共振器長の温度変化を小さくすることを試みた。その結果、安定化が達成され、短路の場合と同様に10時間の蓄積時間が達成できた。 2.スーパーキャビティの加速装着実験 この長路スーパーキャビティを加速に実際に装着し、蓄積実験を行った。振動の影響が従来の場合に比べてかなり大きいことが判明した。このための防振機構を検討し10m超級の長路スーパーキャビティにおいても十分なレベルの防振が可能であることが分かった。 時空間同期整合手法の検討 実際の消滅処理実用大型高エネルギー加速器における電子ビームと時空間での同期整合性を高めるための手法の検討を進めた。レーザー光のスーパーキャビティ内での収束形状によるパルス電子ビームとの時空間道器整合を実現させるための実験を検討し、この実験を行った。 3.スーパーキャビティにおけるγ線発生実験 γ線発生実験の高エネルギー加速器において実施し、S/Nは不十分であるがコンプトン散乱に対応したエネルギーの光子発生が得られた。 4.高レベル放射性廃棄物の消滅処理システムの要素検討 発生できるγ線のスペクトル純度について検討を行い、狭帯域γ線と消滅処理ターゲットとの相互作用における消滅処理の高速化を理論解析を基に検討した。核消滅処理に必要とされる共鳴光子エネルギー14〜16MeV、幅は3〜4MeVという条件は、スーパーキャビティコンプトン散乱光を用いれば達成できる。この方式を用いた消滅処理システムの構成性要素であるレーザー、加速器、照射ターゲットの課題の検討を行った。
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