研究概要 |
1) 各種骨材を用いて連続した空隙を有する複合材料の製造法を明らかにした。 骨材を砕石,鉄鉱石,スラグ等を用い,結合材には特殊混和材料(シリカフユームや高性能減水剤)を混合したセメントペーストとして使用し,連続した空隙を有するセメントコンクリート系の複合材料の作成法を明らかにした。 2) 連続した空隙を有する複合材料の化学的・機械的性質の一部を明らかにした。 化学的性質としては遊離石灰の溶出とその防止法を,機械的性質としては結合材の初期流動特性と硬化後の圧縮強度をはじめ,各種強度性状および透水性等につき明らかにした。 3) 当複合材料への各種海洋生物の付着性状 連続した空隙を有するセメントコンクリート系の各種配合とした複合材料(径15×30cm円柱供試体100本)を沿岸域の海水中に沈漬しそれらに付着する各種海洋生物を調査および継続して調査中である。 4) 当複合材料による水質浄化能 連続した空隙を有するセメントコンクリート系の複合材料に付着する,主として細菌類による水質浄化能を普通コンクリートと比較して検討するため計画し,その装置を設置した。
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