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1999 年度 実績報告書

生合成類似ルートによるタキソールの全合成

研究課題

研究課題/領域番号 09480146
研究機関徳島文理大学

研究代表者

西沢 麦夫  徳島文理大学, 薬学部, 教授 (40137188)

研究分担者 高尾 裕子  徳島文理大学, 薬学部, 助手 (00279118)
今川 洋  徳島文理大学, 薬学部, 助手 (80279116)
杉原 多公通  徳島文理大学, 薬学部, 助教授 (40222054)
キーワードタキソール / 生合成類似 / 渡環反応 / 水銀トリフラート / 環化反応 / CONFLEX / バーチシラン骨格 / 転位渡環反応
研究概要

当グループが開発したオレフィン環化反応剤水銀トリフラートの特質を最大限に活用し,抗腫瘍性ジテルペン誘導体タキソールの合成研究を展開した.ホモゲラニルアセテートの環化反応により高収率高選択的なタキソールA環の合成に成功し,側鎖の導入,ついでC-3位ケトンと末端アルデヒド基で12員環合成を行った.かくて効率的に合成したビシクロ[9.3.1]ペンタデカトリエンの12員環のコンホメーション解析をCONFLEXのプログラムによって実行し,望ましいアップアップのコンホーマーを優先する基質を見いだした.光延反転により合成したトリエンの水銀トリフラートによる渡環反応の試みは,予想し得ない非常に珍しい転位反応-渡環反応生成物を与え,その反応機構の解析を行いTetrahedron Letters誌に発表した.引き続いて,12員環カチオンのコンホメーション解析を行い,カチオンの制御によるルートでのタキサン骨格構築に向けて再検討を行った.今回は側鎖を1位に導入して,8,9位の間でマクマリー環化を行い,ビシクロ[9.3.1]ペンタデカジエノール骨格を合成することにした.8位の三級水酸基をルイス酸で活性化して,カチオンを誘導する作戦で,この反応を試すために,後一歩まで迫っている.

  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] 西沢麦夫 他4名: "Novel Mercuric Triflate-Catalyzed Condensation of Ketones and Homoallyl Alcohols."Tetrahedron Letters. 40-6. 1153-1156 (1999)

  • [文献書誌] 西沢麦夫 他10名: "Inhibitory Effect of Trehalose Dimycolate(TDM)and Its Stereoisomeric Derivatives,Trehalose Dicorynomycolates(TDCMs),with Low"Vaccine. 17-. 1484-1492 (1999)

  • [文献書誌] 西沢麦夫 他3名: "A Novel Carbonylative Decomplexation of Alkyne-Dicobalt Hexacarbonyls:Hydrocarbamoylation of Alkynes."Synlett. -6. 768-770 (1999)

  • [文献書誌] 西沢麦夫 他3名: "The Intra-and Intermolecular Pauson-Khand Reaction Promoted by Alkyl Methyl Sulfides."Synlett. -6. 771-773 (1999)

  • [文献書誌] 西沢麦夫 他3名: "ルイス塩基によるアルキン-ジコバルトヘキサカルボニル錯体の活性化-Pauson-Khand反応の新展開"有機合成化学協会誌. 57-3. 158-169 (1999)

  • [文献書誌] 西沢麦夫: "有機合成で迫るステロイド生合成の謎"ファルマシア. 35-8. 789-791 (1999)

  • [文献書誌] 西沢麦夫: "ルイス塩基によるアルキン-ジコバルトヘキサカルボニル錯体の活性化-Pauson-Khand反応の新展開"有機合成化学協会誌. 57-8. 677-688 (1999)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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