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1998 年度 実績報告書

植物の自他認識システムの分子・細胞生物学的解析

研究課題

研究課題/領域番号 09480195
研究機関奈良先端科学技術大学院大学

研究代表者

磯貝 彰  奈良先端科学技術大学院大学, バイオサイエンス研究科, 教授 (20011992)

研究分担者 蔡 晃植  奈良先端科学技術大学院大学, バイオサイエンス研究科, 助手 (00263442)
高山 誠司  奈良先端科学技術大学院大学, バイオサイエンス研究科, 助教授 (70273836)
キーワード自家不和合性 / S遺伝子 / 受容体型キナーゼ / 植物病原菌 / フラジェリン / Pseudomonas avenae / 自他認識
研究概要

1. アブラナ科植物の自家不和合性認識反応における花粉側因子の探索(磯貝)
SLGとの相互作用を指標にBIAcoreを用いて花粉側因子の探索を行った。その結果、花粉表層中にはSLG類と相互作用する物質が、非常に多種類存在することを見出した。この中の主要成分の一つは、B.oleracea由来のSLG結合蛋白質PCP-Alと高い相同性を示した。他についても、PCP-Alと類似した一群の蛋白質ファミリーに属する蛋白質であった。しかし、これらはいずれもS系統間で構造に差がなかった。
2. 酵母を用いた機能的アッセイによるSRKリン酸化誘導因子の探索(高山)
膜受容体型キナーゼSRKに対するリガンド探索法として、SRKを発現させた酵母を作製した。しかし、導入SRK遺伝子によるリン酸化レベルの亢進を免疫化学的に捉えることはできなかった。そこで次にSRKの細胞内ドメインをチロシンキナーゼであるFGFRのキナーゼドメインに置換したキメラレセプターを作製し、酵母内に導入した。得られた酵母内においては、酵母内のチロシン残基のリン酸化レベルが上昇していることが確認された。この酵母内におけるチロシン残基のリン酸化レベルの亢進を指標に、目的とするリガンドを探索することを試みている。
3. 植物病原菌のフラジェリンと相互作用する植物側因子の探索(蔡)
Pseudomonas avenaeのフラジェリンの発現系を確立し、これを用いてイネの培養細胞に過敏感反応を誘導する補助的な因子を探索している。その結果、過敏感反応や細胞死にはNOの関与が示唆された。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] M.Iwano: "Visualization of a self-incompatibility gene in Brassica campestris L.by multicolor FISH." Theoret.Appl.Genet.96. 751-757 (1998)

  • [文献書誌] T.Entani: "Centrimeric localization of an S-RNase gene in Petunia hybrida Vilm." Theopr.Appl.Genet.(in press). (1999)

  • [文献書誌] Y.Sasakai: "Localization of an SLG protein expressed under the regulation of a tapetum-specific prmoter in anthers of transgenic Brassica napus." Sex.Plant Reprod.11. 245-250 (1998)

  • [文献書誌] M.Watanabe: "Sequence comparison of four SLR1 alleles in Brassica campestris(syn.B.rapa)." Sex.Plant Reprod. 11. 295-296 (1998)

  • [文献書誌] Y.Morikawa: "Absolute chemical structure of the myxobacterioal pheromone of Stigatella aurantiaca taht induces the formatio of its fruiting body." FEMS Microbial Letters. 165. 29-34 (1998)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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