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1997 年度 実績報告書

生体アミンによる前頭前野でのシナップス形成維持機構

研究課題

研究課題/領域番号 09480210
研究機関筑波大学

研究代表者

岡戸 信男  筑波大学, 基礎医学系, 教授 (50060140)

研究分担者 浜田 俊  筑波大学, 基礎医学系, 講師 (60282349)
志賀 隆  筑波大学, 基礎医学系, 助教授 (50178860)
キーワードPREFRONTAL CORTEX / SYNAPSE / BIOGENIC AMINE / PLASTICITY
研究概要

生体アミンである、セロトニン(5HT)、ノルアドレナリン(NA)、ドーパミン(DA)、アセチルコリン(Ach)を選択的に除去する薬物、それぞれp-chrolophenylalanine,DSP-4、DA receptor D2antagonist、AF64Aを6週齢ラットに一週間投与し、その後電子顕微鏡写真から前頭前野各層のシナプス密度を定量化した。その結果、5HTまたはAchの除去ではシナプス密度に変化は見られなかった。しかし、DAまたはNAの除去では生理的食塩水投与の対照群と比べ、DAでは約20%のシナプス密度の低下が、NAでは18%の有為なシナプス密度の増加が起こった。従来の研究結果では、5HTまたはNAを除去すると、頭頂皮質や視覚領野では大幅にシナプス密度が低下することが明らかにされた。しかし前頭前野のシナプス維持機構は他の大脳皮質のそれとは大きく異なることが示唆された。前頭前野ではNAがDAを持続的に抑制していることが知られており、NAによるシナプス密度の増加はDAを介した結果と理解できるが、現在この点について解析を行っている。いずれにしても腹側被蓋からのDA線維はラット大脳皮質では前頭前野にのみ分布しており、ここではDA線維のみがシナプスの形成維持機構に関与していることを示唆する今回の研究結果はきわめて興味深い。今後はDAによるシナプスの形成維持作用の生後の発達と加齢による変化について検討する予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Matsukasa,M., Oguwa,M., Nakadate,K., et al.: "Serotamin acetylcholine are crucial to maintain hiypocanpel Synapses and Memory acyuisition in rats" Neurosci.Lett.230. 13-16 (1997)

  • [文献書誌] Chen., L., Hamaguchi,K., Hamada,S., Okado,N.: "Regional differences of serotovin-mediated synaptic plasticty in the chicken spinal cord with development and agency" J.Neuraltransyl.Plast.6.1. 41-48 (1997)

  • [文献書誌] Hamada,S., Senzaki,K., Tabuchi,K., et al.: "Localization of 5-HT2A receptor in the cerebred cortey and ofjactry system reveaded by immuhisto chemistry using two antibodies" Mol.Brain Res.54. 199-221 (1998)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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