• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1997 年度 実績報告書

シナプス後肥厚部を場としたシナプス可塑性発現の仕組みの解明

研究課題

研究課題/領域番号 09480222
研究機関信州大学

研究代表者

鈴木 龍雄  信州大学, 医学部, 教授 (80162965)

研究分担者 岡野 照  信州大学, 医学部, 助手 (30020803)
高木 博  信州大学, 医学部, 講師 (80247220)
キーワードPSD / シナプス可塑性 / 遺伝子クローニング
研究概要

1.抗PSD抗体を作成しラット大脳のcDNAライブラリーからエクスプレッションクローニングを行った.その結果いくつかのクローンを拾った.そこには既知のタンパク質(スフォドリン,プレクチン,ニューロフィラメント)をコードするものもあったが,未知の遺伝子も含まれていた.未知のものについて,さらにクローニングを進めて,より長い配列を読む作業を続けている.現在までのシークエンスでホモロジー検索を行った結果,rasGAPタンパク質のカルボキシル末端側半分とホモロジーのある遺伝子であったので,新規のrasGAPproteinの可能性がある.Northen blotによるとメッセンジャーは約6キロベースで,比較的発育の早い段階から発現しており,老化脳では発現が減少していた.現在さらに,open reading frameの全長を求めてクローニングを続けている.
2.PSDタンパク質と反応性のあるもう一種の抗体を用いたエクスプレッションクローニングも行った.その結果,全長3.6キロベースのDNAがクローニングされた.ORFは約2.5キロベースであった.Northern blottingおよびIn situ hybridizationでは,脳に幅広い発現がみられた.アミノ酸配列ではメンブレンと細胞骨格とのクロスリンクタンパク質であるtalinやその類タンパク質とカルボキシル末端側半分にホモロジーがみられた.現在,フュージョンタンパク質を発現させ,抗体を作成中であり,今後はタンパクの発現場所,シナプス後肥厚部(PSD)との関係などを明らかにする計画である.

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 鈴木龍雄: "シナプスのMAPキナーゼ系" 生体の科学. 48. 97-100 (1977)

  • [文献書誌] Suzuki,T: "Presence of both NF-kB-like and IkB-like immunoreactivities in postsynapric densities in the rat brain." Neuroreport. 8. 2931-2935 (1977)

  • [文献書誌] Suzuki,T.: "Localization of α-internexin in the postsynaptic density of the rat brain." Brain Res.765. 74-80 (1977)

  • [文献書誌] 鈴木龍雄: "Bio Science用語ライブラリー・脳・神経" 羊土社, 248(2) (1997)

URL: 

公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi