研究課題/領域番号 |
09480231
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研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
田中(貴邑 (冨久子) 横浜市立大学, 医学部, 教授 (40046066)
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研究分担者 |
美津島 大 横浜市立大学, 医学部, 講師 (70264603)
舩橋 利也 横浜市立大学, 医学部, 講師 (70229102)
篠原 一之 横浜市立大学, 医学部, 講師 (30226154)
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キーワード | GnRH / GnRHニューロン / ラット / LH / パルス状分泌 / サージ状分泌 / サージジェネラーター |
研究概要 |
1。 サージジェネレーターを構成するGnRHニューロンの軸索末端からのGnRH分泌のメカニズムについては、以下のような結果を得た。(1)発情前期午後、ラットの正中隆起部で記録される多ニューロン発射活動(MUA)は、パルス状分泌と相関するGnRHパルスジェネレーターの電気活動は示すが、LHのサージ状分泌と相関するGnRHサージジエネレーターの活動は決して示さない.(2)発情前期午後、ネンプタールで排卵阻止したラットの正中隆起部で記録されるMUAは、GnRHサージジェネレーターのGnRHニューロンの存在部位である内側視索前野を排卵誘起可能な強度の電気刺激に対し刺激中の基礎活動の上昇を示したのみで、GnRHパルスジエネレーターとしての電気活動における変化を全く示さなかった。(3)発情前期午後、ネンブタールで排卵阻止したラットの内側視索前野を電気刺激して誘起されるLH分泌は、Na+チャネル阻害剤であるフグ毒(テトロドトキシン、TTX)の刺激部への投与によって容量依存性に阻止される.(4)発情前期午後のラットの内側視索前野にTTXを投与しても、LHのサージ状分泌には大きな変化は起こらない。(5)OVLTにおけるMUAの記録は未だ充分に行われていない.以上の結果から、GnRHサージジェネレーターの分泌活動のメカニズムには、電気刺激による分泌現象とは異なって、Na+チャネルが関与していないことが推測されたので、今後、Ca+チャネルの関わりについて検討する必要がでてきた. 2。 サージジェネレーターを構成するGnRHニューロンはLHサージ状分泌のためOVLTでもGnRHを分泌するかに関しては、GnRHのELISAの感度が充分に挙げられず、意義のある成績が得られなかった。
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