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1998 年度 実績報告書

サル運動前野の人工梗塞の後,訓練による運動機能回複機構の研究

研究課題

研究課題/領域番号 09480243
研究機関日本福祉大学

研究代表者

久保田 競  日本福祉大学, 情報社会科学部, 教授 (30027479)

キーワードアカゲザル / 運動前野 / 人工硬〓 / リハビリテーション / 遅延反応
研究概要

カカゲザル(チコ、3才、メス:ゴロウ、1才、オス)の運動前野と運動野をおおう部分にグリッドシステムを埋め込み、無麻酔下で、GABAa阻害剤ビククリンの微量注入および脳内微小刺激が出来るようにして、運動前野と運動野の刺激と注入を行った。そして、サルの遅延反応(遅延10秒)の成績と刺激効果とを相関させようとした。運動前野腹内側部の刺激で筋運動を誘発できなかったが、手の運動野を決定することは出来た。遅延反応に対する成績は、すでに報告したようになった(運動前野で功緻性と成績低下、運動野で功緻性低下)。ついで、運動前野腹内側部(右)を電気焼却で破壊し(人工梗塞)、手の運動に対する効果、および遅延反応に対する効果を観察した。手で物をつまむ運動は、下手になり、遅延反応の成績は悪くなるが、4週間で回復した。手の運動の回復の経過を定量的に記載する努力を続けている。運動野へのビククリン注入で、運動功緻性低下と遅延反応の成績低下が起こった。このことは、運動野が、破壊の後、新しい能力を持つように変わったことを意味する。1頭のサルで破壊と注入の脳内場所を組織学的に決める作業を行っている(もう1頭は、まだ、注入実験の継続中である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Miyai, I.Suzuki, T., Kii, K., Kang, J.& Kubota, K.: "Wallerian degeneration of The pyramidal tract does not affect stroke rehabilitation outcome." Neurology. 51. 1613-1616 (1998)

  • [文献書誌] Yoshino, K., Mikami, A.and Kubota, K.: "Neuronal activities in The ventral premotor cortex during a visuallyguided jaw movement in monkeys." Neurosci.Res.30(4). 321-332 (1998)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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