研究課題/領域番号 |
09480245
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研究機関 | 浜松医科大学 |
研究代表者 |
西村 正彦 浜松医科大学, 医学部, 助教授 (20073661)
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研究分担者 |
辻 厚至 浜松医科大学, 医学部, 助手 (60303559)
西森 功 高知医科大学, 医学部, 助手 (30237747)
西川 哲 浜松医科大学, 医学部, 教務員 (50260584)
森 政之 信州大学, 医学部, 講師 (60273190)
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キーワード | 糖尿病 / WBN / Kobラット / 慢性膵炎 / 遺伝解析 |
研究概要 |
1. 交配実験によって得られた交雑群のラットはすべて我々が開発した低蛋白飼料を与えられた。 2. WBN/KOb系ラットの糖尿病の遺伝解析を行うため、交雑群作成の交配相手となる正常系として、DA/Ham以外にACN系とBN系を加えてBackcross(BC)群以外に新たにF2試験を行った。 3. 米国Research Genetics社からラット用マイクロサテライトマーカーを計431個購入し、WBN系と、DA系、ACN系、BN系とそれぞれの間のFlのDNAを用いてPCR法によるタイピングを行い、多型を示すマーカーを探し、現在までに76座位の多型マーカーを見出した。 4. 前年度に育成した(DAxWBN)FlxWBNのBCl群193匹およびWBNx(DAxWBN)FlのBC2群75匹(いづれも雄のみ)を実験に供した。さらにDA系、ACN系、BN系とWBN系との間で新たにF2群を作成するための交配を開始し、現在それぞれ107、116、101匹のF2群を離乳、育成中である。 5. DA/Ham系とWBN/Kob系の間のFlにWBN/Kob系を正逆戻し交配して得たBClおよびBC2群について3ヶ月令から6ヶ月令に至るまでの間、糖負荷試験を実施した。その結果、月令が増すにしたがって耐糖能の低下を示したが、随時での糖尿は陰性であった。 6. 上記正逆戻し交雑群の3から6ヶ月令に至るまでの膵臓の病理組織学的検索の結果、3ヶ月令では殆ど正常であったが、6ヶ月令では全例膵炎の像を呈した。そのため異常と正常個体の分離が見られることを期待して4ヶ月と5ヶ月令で集中的に観察しているところである。
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