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1999 年度 実績報告書

科学技術史における近世農書の特質と意義

研究課題

研究課題/領域番号 09490004
研究機関筑波大学

研究代表者

佐藤 常雄  筑波大学, 農林学系, 教授 (70015907)

研究分担者 君塚 仁彦  東京学芸大学, 教育学部, 教授 (00242230)
江藤 彰彦  久留米大学, 経済学部, 教授 (30140635)
伊藤 康宏  島根大学, 生物資源科学部, 助教授 (40201933)
江原 絢子  東京家政学院大学, 家政学部, 教授 (40256285)
徳永 光俊  大阪経済大学, 経済学部, 教授 (30180136)
キーワード科学技術史 / 近世社会 / 農書 / 産業技術
研究概要

本年度も、引き続き全国各地の図書館、郷土資料館、博物館、旧家などに散在している近世農書の発掘・収集をはかってきた。収集した農書のテーマ別分類を以下の者が担当した。農書研究の総括および<特産><畜産・獣医><開発と保全><絵農書>-佐藤、<漁業>-伊藤、<農村振興><災害と復興><本草・救荒>-江藤、<農産加工>-江原、<林業>-加藤、<園芸>-君塚、<農法普及><学者の農書><地域農書><農事日誌>-徳永である。収集した農書と関連史料は各担当者が個別に分析し、『日本農書全集』(農山漁村文化協会)に翻刻とともに現代語訳・注記・解題を付し、刊行してきた。その内容は、農事日誌3(第44巻、1999年4月)、地域農書6(第41巻、同年6月)、特産5(第49巻、同年8月)、園芸2(第55巻、同年10月)、絵農書2(第72巻、同年12月)と多岐にわたっている。
また、来年度の報告書作成にむけて研究会を開催した。報告の内容は、研究代表者佐藤は農書を通じて見た江戸時代像について、分担者伊藤は漁業史研究の動向と「漁書」研究について、江藤は農民の観察眼と農民の経済学について、江原は近世農産加工業の多様性と技術的特徴について、加藤は近世的森林利用体系と林業生産技術の確立について、君塚は近世園芸書の系譜と位相について、徳永は日本農書にもとづく日本農法史についてであった。これらの報告をもとに、各農書に表される農学と産業技術の日本科学技術史における位置づけ、その歴史的な性格、農書における個々のテーマのもつ歴史的意義、東日本と西日本における在来農法の展開過程についての比較等の観点から、総合討論を行なった。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 佐藤常雄・徳永光俊・江原彰彦編: "日本農書全集第44巻 農事日誌3"農山漁村文化協会. 291 (1999)

  • [文献書誌] 佐藤常雄・徳永光俊・江原彰彦編: "日本農書全集第41巻 地域農書6"農山漁村文化協会. 366 (1999)

  • [文献書誌] 佐藤常雄・徳永光俊・江原彰彦編: "日本農書全集第49巻 特産5"農山漁村文化協会. 348 (1999)

  • [文献書誌] 佐藤常雄・徳永光俊・江原彰彦編: "日本農書全集第72巻 園芸2"農山漁村文化協会. 500 (1999)

  • [文献書誌] 佐藤常雄・徳永光俊・江原彰彦編: "日本農書全集第72巻 絵農書2"農山漁村文化協会. 185 (1999)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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