研究課題/領域番号 |
09490008
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
長澤 栄治 東京大学, 東洋文化研究所, 助教授 (00272493)
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研究分担者 |
山中 由里子 国立民族学博物館, 助手 (20251390)
羽田 正 東京大学, 東洋文化研究所, 教授 (40183090)
鈴木 董 東京大学, 東洋文化研究所, 教授 (50162962)
鎌田 繁 東京大学, 東洋文化研究所, 教授 (70152840)
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キーワード | 西アジア / データベース / アラビア文字 / 言語資料 / トルコ語 / アラビア語 / ペルシア語 |
研究概要 |
本年度は、関係する基礎資料とデータベースの形成に関する情報を収集・整理し、それにもとづいて東京大学東洋文化研究所所蔵の西アジア諸言語研究資料を用いたデータベースを形成するに当たっての基本的な方針を検討し、その具体的な準備作業を開始した。我が国における西アジア諸言語資料のデータベースの形成作業は端著についたばかりだが、最大の問題はアラビア文字表記の電子化である。従来の西アジア諸語資料の情報の電子化は、米国国会図書館の例に見るようにアラビア文字のローマ字への転写によって行なわれてきたが、国際的に共通の翻字法の基準を形成するのは困難であり、また実際にそれを広範囲に通用させるのも多大の問題を伴う。こうした状況に鑑みて現在は、翻字ではなく直接アラビア文字表記のまま機械入力(MARC処理)し、レファレンス・データベースのみならず、その他の種類のデータベースを形成する方式が一部の研究機関・図書館で模索されているが、必ずしもデータ入力の様式を統一する努力が払われているわけではない。当プロジェクトでは、東洋文庫など関連機関との情報交換と協議を通じて、西アジア諸語の文献資料のデータ入力の基準を作成し、それに基づいて当研究所所蔵の各種の資料に対応した独自のデータベース形成の準備作業を行った。今年度開始したのは、第一に当研究所が所蔵する国際的にも有数規模の現代トルコ語逐次刊行物のデータベース形成の準備作業であり、入力基準の作成とデータの整理を行った。第二は、アラビア語単行書の機械入力であり、東洋文庫が作成した所蔵文献のデータベースとの共通利用を目指して作業を開始した。また、研究所所蔵のエジプト官報および国会議事録の内容細目次のデータベース形成のためのデータの整理・基準作成の準備作業に取りかかった。また、来年度の作業開始を予定しているペルシア語資料についても情報の収集・整理を行った。
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