研究課題/領域番号 |
09490013
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研究機関 | 一橋大学 |
研究代表者 |
谷口 晉吉 一橋大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (50114955)
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研究分担者 |
江夏 由樹 一橋大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (10194002)
田近 栄治 一橋大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (10179723)
加藤 博 一橋大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (10134636)
佐藤 宏 一橋大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (50211280)
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キーワード | 伝統的社会秩序 / 血の紐帯 / 土地制度 / 地主小作関係 / 同郷ネットワーク / 技術革新 / 税制改革 / 近代的市場制度 |
研究概要 |
本年度は3年プロジェクトの最終年に当たり、昨年に引き続き、最終報告書の作成に向けての研究活動を鋭意行った。年度の前半は学内外のスピーカーを迎えて国内研究会を行い、更に、11月には上海市の華東理工大学で開かれた本研究プロジェクトの海外研究協カ者による研究集会に6名が参加し、そこで研究成果を発表し、エジプト、バングラデーシュ、中国の研究者からのレビュウーを受けた。それらに更に改訂を加えて、最終報告書に収載された7本の論文となった訳である。 さて、3年間の研究を通じて、各国の伝統的な社会秩序維持システムに関する各研究者のイメージはかなり固まってきたが、他方で、アジアにおける旧あるいは現社会主義経済体制の変質・崩壊の展開速度が非常に早く、しかも、具体的な次元においては未だにその方向性に未知数な点が多いために、第2次大戦後の冷戦構造下の社会主義体制の総括、及び、社会主義経済体制の崩壊との関連から社会秩序システムを研究するという本プロジェクトのもう一つの目標には十分な接近が出来なかった。 今後は、(1)別途提出される最終報告書に示された我々の到達点である、「「閉発」と「文化」は不可分の関連性を有する」という認識をさらに深化させ、この認識を基礎においた新たな研究パラダイムの構築へ向かうこと、(2)本プロジェクトでは果たし得なかった、第2次大戦後の冷戦構造下の社会主義体制の総括、という2つの残された課題に向かって研究が進められなくてはならないであろう。
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