研究概要 |
1.リニアモータの設計・試作 この人工心臓のキ-コンポーネントであるリニアモータ(LPM-98-1)が神鋼電機との共同研究によって昨年末やっと試作完了した。このリニアモータは可動子,固定子ともパーメンジュールで構成されており,かつ小型リニアセンサが装着可能な構造とした。このリニアセンサを利用したフィードバック制御によって,広い拍動数範囲において高推力を発生できるユニークなリニアモータとした。 2.リニアセンサの試作 一辺の大きさが3mm×40μmの磁気抵抗素子を用いた小型リニアセンサを三協精機との共同研究に基づいて完成させた。この基礎特性は,すでに終了し、リニアモータへの組立段階に入っている。 リニアサーボモータの組立 上記のリニアモータにリニアセンサを組み込んだリニアサーボモータを3月中に完成させ,モック試験への移行を計画中である。 4.研究論文 本研究の基盤となる“フィードバックをもつリニアパルスモータの動特性解析"を日本AEM学会へ投稿中である。 5.動物実験 広島大学医学部第一外科では,本人工心臓が完成次第,その移植が可能な準備段階にある。 総じて,リニアモータの試作が約3ヶ月遅延したが,全計画は順調に進行中である。
|