研究課題
基盤研究(B)
本研究では、不確定性の多い外乱・建築構造物を対象として、変化する環境のなかで、地震対策を大規模かつトータルシステムとして行う建築構造物のスマート構造を構築するための基礎的研究として、以下の研究・開発を行った。1)振動制御のための人工生命体中枢機構(進化、形態形成、学習、生体の分散、並列・分散処理、免疫、自己修復等)を研究し、そのシステムの骨格を構築した。2)外乱・環境を感知するセンサー、環境変化に適応するためのアクチェータおよび制御用プロセッサといった人工生命体を機能させる材料の研究を行った。3)ヘルスモニタリングとケアによる建築構造物の保守・長寿命化の方法を研究し、その評価法を構築した。4)可能性の高いスマート材料(圧電素子、形状記憶合金)を建築構造物に適用し、その減衰性能を実験的に検証した。この一連の研究成果により、先導的な研究課題である建築構造物のスマート化のための可能性が示され、この分野の発展に大きく寄与しうるものと考えられる。
すべて その他
すべて 文献書誌 (8件)