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1998 年度 実績報告書

情報通信技術の発達をベースとした新経営組織パラダイムの構築に関する基礎研究

研究課題

研究課題/領域番号 09490032
研究機関慶応義塾大学

研究代表者

花田 光世  慶應義塾大学, 総合政策学部, 教授 (80139716)

研究分担者 印南 一路  慶應義塾大学, 総合政策学部, 助教授 (10265928)
守島 基博  慶應義塾大学, 経営管理研究科, 助教授 (60230116)
榊原 清則  慶應義塾大学, 総合政策学部, 客員教授 (40114946)
井関 利明  慶應義塾大学, 総合政策学部, 教授 (50051397)
キーワードテレワーク / アウトソーシング / カルチュラルアシミレーション / アウトソーサーの社会的責任 / セリフリティアランス / キャリアリソース / テレワークハンドブック / セルフアセスメント
研究概要

今年度は、情報通信技術の発達により変化しつつある組織の変化プロセスに焦点をあて、その問題点、プロセスを組織へ定着させるためのインフラストラクチャーに関する応用研究を実施した。特に組織変革をテレワーク(働き方のプロセスの変化)、アウトソーシング(組織システムの仕組みの変化)、キャリアセルフリライアンス(働き方の個人の意識の変化)の3点に焦点をあて、応用研究を実施している。
まず第一のテレワークであるが、テレワークを実施の具体的問題点のリストアップを行い、その問題と克服方法についてハンドブックをとりまとめた。さらにこの問題と克服方法に関して、A製薬会社のMR(Medical Representative:営業社員)とB人材派遣会社のホームオフィス型派遣社員を対象に実態調査を実施した。
第二のアウトソーシング研究では、アウトソーシングの展開が単なる仕事の外部化にとどまらず、人材の移転を伴う雇用の外部化を引き起こし、それを円滑に行うメカニズム作りが必要との提言を行ない、Cultural Assimilation Programとよばれるカウンセリングプログラムが不可欠であることを確認した。この研究をベースとして、アウトソーサーが雇用の流動化に大きな責任を持つ可能性があることから、アウトソーサーの責任を明確化する社会的責任・倫理綱領の作成に着手している。
第三の活動は個人の意識に関する研究活動である。米国シリコンバレーにおける新しい企業群では、従来の一企業が従業員のキャリア育成に最終責任を負うのではなく、従業員一人一人が自己のキャリア形成に責任を負うべきという、自立型キャリア形成モデルが急速に広まっている。これはCareer Self Reliance Modelとよばれ、個人が自分でキャリア設計を可能にする、セルフアセスメントとキャリアデータベースが完備され、企業、第三セクターが一体となった運営がなされており、その運営メカニズムの調査と日本における適応可能性の研究を行なっている。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 花田 光世: "ネットワーク社会とビジネスコミュニティー" ディジタルメディア革命. 99-145 (1998)

  • [文献書誌] 花田 光世: "情報ネットワーク型組織と人事システム" 日本労働研究雑誌. 25-36 (1998)

  • [文献書誌] 花田 光世: "創造性追求型のアウトソーシングがニュービジネスを創出する" CRCコミュニケーション. 354. 4-7 (1998)

  • [文献書誌] 花田 光世: "アウトソーシングからコ・ソーシングへ" 人材教育. 6月号. 6-10 (1998)

  • [文献書誌] 花田 光世: "コーポレート・ガバナンスを通してみた新しい組織パラダイムとは" Stakeholders 1998 & 1999. winter. 10-12 (1999)

  • [文献書誌] 花田 光世: "流動資産型マネジメントへの提言" NISSAY経営情報. 323号. 5-9 (1999)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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