研究課題/領域番号 |
09551001
|
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
苧阪 直行 京都大学, 文学研究科, 教授 (20113136)
|
研究分担者 |
蘆田 宏 京都大学, 文学研究科, 助手 (20293847)
苧阪 満里子 大阪外国語大学, 外国語学部, 助教授 (70144300)
小山 幸子 岡崎国立共同研究機構, 生理学研究所, 助手 (40270483)
柿木 隆介 岡崎国立共同研究機構, 生理学研究所, 教授 (10145196)
|
キーワード | 脳 / 脳磁場 / 視聴覚刺激 / MEG |
研究概要 |
本研究課題は脳磁場計測にかかわる方法論的諸問題を吟味すると同時に、その吟味を通した研究を推進することにある。脳磁場での実験では、被験体は磁場が完全遮断された特殊な磁場シールドルームに入って刺激を観察し反応せねばならないが、この場合刺激提示装置や反応記録装置は一切もち込めない。そこで、被験体に適切な環境で刺激を提示するには特別な工夫が必要になる.本試験研究の目的は磁場の影響を最小限におさえながらヒトの脳の高次認知機能の磁場計測による研究を支援するシステムを構築することである。システムは磁場に影響を及ぼさない視覚と聴覚提示のためのハードウエアとそれを有機的に結合するソフトウエアおよびMEGインターフェース(磁場計測ソフトウエアを含む)の試作の3つの段階から構築される。本年度の研究は第一段階の準備段階にあり、その状況を報告する。 SQUIDの技術開発は急速で、高価な液体ヘリウムの消耗を抑制し解像度を上げた製品が市場にもでまわってきた。今回の試作システムは刺激提示装置からでる電子(磁場)ノイズをプロジェクタの可視光線に置き換えミラーを介在させたり、赤外線インターフェースで制御したりするという技術が用いられる。このうち、ミラーシステムについては試作準備中、プロジェクタシステムについても試作の下準備に入っている。現在、生理学研究所と共同研究を続行しているので、装置上の問題点はほぼ判明しており準備はできており、あと2年間の期間内に徐々に試作を進めて行く予定である。
|