本年度は、科学研究費の追加承認ということもあり、十分な時間的余裕がなかった。そのため、特に備品の整備及び資料の収集に時間を費やすことになった。その概要は以下のとおりである。 (1)パソコンによるネットワークを利用し、外国情報を入手する体制を整えた。インターネットを駆使して特にアメリカにおける犯罪状況及び刑の執行状況に関する情報を入手しはじめたところである。 (2)更生保護関係の資料を入手した。 (1)保護月報、更生保護など研究テーマに直接関わる図書をある程度収集することができた。しかし、まだ国内資料の一部にすぎず、外国資料については次年度以降に収集しなければならない。 (2)法務図書館等において、更生保護関係の立法資料を収集中である。特に、戦後改革の中での立法経過について情報が集まりつつある。 (3)法務省保護局における聞き取り調査及び資料収集を実施した。特に、これまで刑法改正作業、少年法改正作業、監獄法改正作業等と関連して、更生保護法関係法の改正案が検討されたが、その際の検討事項につき聞き取り調査をした。また、最近の更生保護事業法の立法資料及び現在上程中の保護司法に関する立法資料の提供を受けた。 今後も引き続き資料の収集に努めると共に、その分析検討を始める予定である。
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