研究課題/領域番号 |
09554007
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
橋本 治 東北大学, 大学院・理学研究科, 教授 (50092292)
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研究分担者 |
藤井 優 東北大学, 大学院・理学研究科, 助手 (30302079)
佐々木 修 高エネルギー加速器研究機構, 物理研究部, 助手 (30178636)
高橋 俊行 東北大学, 大学院・理学研究科, 助手 (50281960)
田村 裕和 東北大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (10192642)
前田 和茂 東北大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (20125652)
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キーワード | 0.5mmワイヤーチェンバー / 高強度ビーム / 高位置分解能 |
研究概要 |
本研究の目的はこれまでで最小のワイヤー間隔を持つ多芯型ワイヤー・プロポーショナル・チェンバー・システムを開発し、加速器等における大強度粒子ビームの位置情報を可視化する装置の実用化を図ることにある。大強度粒子ビーム位置検出器の性能としては(1)直径1cmに収束された5x108/secのビームを粒子毎に測定できる。(2)上記高計数率下で200μm以下の位置分解能で測定できる。(3)放射線に対して寿命が十分長い。(4)検出器としての物質量が少ない。ことが求められる。大強度ビーム下で長期間安定に動作する検出器としてはガス・カウンターの右にでるものはない。こうした要請に応える位置検出器として本研究では、これまでの当グループが開発した2.5mmドリフトチェンバーの実績に基づき、0.5mm多芯ワイヤー・チェンバー・システムの設計,製作を行った。0.5mmチェンバーの位置分解能は2.5mmドリフトチェンバーがもつ位置分解能を上回る。さらに、一ワイヤ当たりの計数率は1/10となるため一桁高いビーム強度に対しても高精度位置測定が可能となる。シリコンストリップ検出器に比べて物質量が遥かに少なく、上記要求を満たすものである。製作された0.5mmワイヤチェンバーの性能がAr-Isobutaneをベースとしたガスを用いて行われ、いわゆるMagic gasでは100%の検出効率を得た。十分実用に耐えるチェンバーが完成したことになるがさらに最適な動作条件を求めて、テストが進められている。同時に、0.5mmチャンバーに適合した高集積度前置増幅器の回路設計が進められそのプロトタイプが製作された。
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