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1999 年度 実績報告書

人工ダイヤモンド放射線検出器の開発と宇宙線観測への応用

研究課題

研究課題/領域番号 09554012
研究機関神奈川大学

研究代表者

柏木 利介  神奈川大学, 工学部, 専任講師 (40202006)

研究分担者 田村 忠久  神奈川大学, 工学部, 助手 (90271361)
吉田 賢二  神奈川大学, 工学部, 助手 (90260984)
日比野 欣也  神奈川大学, 工学部, 専任講師 (80260991)
奥野 祥二  神奈川大学, 工学部, 助手 (90281451)
佐々木 太良  神奈川大学, 工学部, 助手 (30271365)
キーワード放射線検出器 / ダイヤモンド検出器
研究概要

様々な素材を利用した放射線検出器を開発するということは、全ての電子デバイスの中で最も難しいアプローチになる。なぜなら放射線検出器に付与されたエネルギーの決定精度として許される揺らぎは電子100個程度が要求されている。我々のダイヤモンド素材を利用した放射線検出器開発に関しても、この観点を基にしたアプローチが求められた。最終的にはダイヤモンドの純度と共に、最も重要な観点はオーミック電極の確立という点に問題点があった。これはダイヤがバンド・ギャップが最も大きな半導体であることに起因し、ほとんどの接触金属はショットキー電極になってしまうということにある。また、この影響で放射線入射によって発生したキャリア(電子・正孔)が蓄積されてしまう、といった現象が起こることになる。我々はこのオーミック電極を作ることに全力を注ぎ、結果としてダイヤの表面にDLC(Diamond Like Carbon)を付けることで、良好なオーミック電極を得ることに成功した。この結果はダイヤモンド検出器に対してだけでなく、様々なダイヤモンド素材を利用した電子デバイスに対しても有効な結果をもたらすことができたと思われる。またα線、X線、などの低エネルギー放射線による検査と共に、放医研のHIMAC加速器などを用いて、ダイヤ検出器に対する性能を総合的に検査して良好な結果を得ている。また本研究からダイヤがコンプトン・リコイル・テレスコープに向いている検出器素材であることが解った。今後、Astro-EやGLASTなどに考えられてきた、X線、ガンマ線検出器より優れた検出器を構成できる可能性があると考えている。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 柏木利介: "重粒子入射に対する新しい半導体検出器の応答"平成11年度放射線医学研究所 重粒子入射線がん治療装置等共同利用研究. (2000)

URL: 

公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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