研究分担者 |
石橋 純一郎 九州大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (20212920)
野崎 義行 東京大学, 海洋研究所, 教授 (70126142)
浦 環 東京大学, 生産技術研究所, 教授 (60111564)
紀本 岳志 財団法人 海洋科学研究所, 主事(研究担当)
中山 英一郎 滋賀県立大学, 環境科学部, 教授 (50108982)
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研究概要 |
研究の最終年度として,平成9,10年度に試作および改良を続けてきた現場自動マンガン分析装置(通称GAMOS)を海洋観測のための実用機として完成させた。その性能を最終的に確認するための観測ミッションとして,自律型水中ロボット(AUV)「アールワン」(東京大学生産技術研究所浦研究室と三井造船との共同開発)にGAMOSおよびCTDセンサーを初めて搭載し,世界で初めてAUVを用いた現場化学分析システムを構築した。現場分析機器と「アールワン」をドッキングするため,そのペイロードスペースへの組み込み方,「アールワン」からの電源供給方式,データの読み出し方などについて基礎的検討を進めるとともに,自動分析ソフトウェアの大幅な更新を行った。1999年7〜8月にかけて北海道紋別沖において海域テストを実施し,問題点の洗い出しと細部の改良を進めた。水中ロボットのみ接近することが可能な明神礁海底火山の熱水活動の現場観測を目的として,1999年12月5日より16日にかけ,海洋科学技術センター「よこすか」の単独航海に参加した。あいにく海況不良のため,当海域に「アールワン」を潜航させるには至らなかった。駿河湾において「アールワン」+GAMOSの潜航テストに成功し,表層水の水温,塩分,およびマンガン濃度分布を観測した。
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