研究課題/領域番号 |
09554055
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
窪川 かおる 東京大学, 海洋研究所, 助手 (30240740)
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研究分担者 |
山本 喜多男 三井造船, 昭島研究所, 課長(研究職)
東 信行 弘前大学, 農学生命科学科, 助教授 (40262977)
稲垣 正 東京大学, 海洋研究所, 教務職員 (00151572)
森沢 正昭 東京大学, 大学院・理学系研究科・臨海実験所, 教授 (40013594)
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キーワード | 水中ビデオ / ROV / デジタルカメラ / 映像 / 画像処理 / 海洋生物 |
研究概要 |
水中デジタルカメラを水中ビデオロボット(ROV)に取りつける作業は三井造船昭島研究所においてほぼ完成した。3回目の改良型は、今まで使用してきたシャープ製デジタルカメラをROV本体内に取りつけて、ROV既存の伝送系ケーブルに内蔵して船上で操作できるようにしたものである。照明はROV本体以外に連動するストロボを一台取りつけた。撮影データはROVの取り出し口から直接ケーブルでパソコンに接続し、吸い上げる方式とした。ビデオは白黒にしたが、デジタルカメラの画像はカラーの鮮明なもので、両者の使途目的には不都合なく、本研究の目的の一つであるデジタルカメラによる撮影は、達成できたと言える。データ解析については、映像・画像データと実際の底質データの解析との比較をおこなった。映像・画像データの編集作業では、ビデオからの静止画像よりもデジタル写真は解像度が高いが、例えば砂の粒径を画像と底質データで比較できるほどの精度はなく、今後の課題として残った。しかし、粒度組成のタイプ別比較には十分に利用でき、ビデオとデジタル写真とで底質判断をつけるための簡単な指標作成にとりかかることが出来た。係留式デジタルカメラの設置は電池系統の不具合で予定の作業が出来なかったが、2回の試みで、次年度への改良点を探ることが出来た。写真データには、撮影の目的とした夜間には砂中から出るといわれ生物が写っていなかったが、自然界ではそうである可能性は高く、次年度に確かめたい。生物形態解析システムの進展はなかったが、次年度のシステム構築をおこなうために、今年度の映像・画像データは役立つものである。
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