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1997 年度 実績報告書

培養細胞を用いた霊長類ユニバーサル_cDNAライブラリーの開発

研究課題

研究課題/領域番号 09554056
研究機関東京大学

研究代表者

河村 正二  東京大学, 大学院・理学系研究科, 助手 (40282727)

研究分担者 石田 貴文  東京大学, 大学院・理学系研究科, 助教授 (20184533)
キーワード霊長類 / 新世界ザル / 原猿 / 培養細胞 / _cDNAライブラリー / PCR / 細胞バンク
研究概要

我々は霊長類の細胞株パネルを拡充するために、新たに新世界ザル7種から血液を採取した。採血は京都大学霊長類研究所との共同利用研究により行われた。採血に用いられた種はケナガクモザル(Ateles belzebuth)、チュウベイクモザル(Ateles geoffroy)、ワタボウシタマリン(Saguinus oedipus)、コモンマーモセット(Callithri x jacchus)、ヨザル(Aotus trivigatus)、フサオマキザル(Cebus apella)、そしてリスザル(Saimiri sciureus)である。ニホンザルのHTLVウイルス感染T細胞株H-17を、これら新世界ザルの白血球T細胞と共培養し、ニホンザル細胞から新世界ザル細胞へのウイルスの感染を試みた。しかしながら、現在までのところ、新世界ザル細胞の不死化は非常に困難であり、細胞株化は成功していない。原因としてウイルスレセプターの分子構造が用いた新世界ザルではヒトやニホンザルなどの狭鼻猿とだいぶ分化していることが考えられる。そこでHTLVウイルスのゲノムをトランスフェクション法により直接新世界ザルの細胞に導入することで、不死化を誘導することを計画中である。一方すでに株化の樹立している類人猿のチンパンジー(pan troglodytes)、ゴリラ(Gorilla gorilla)、オランウータン(Pongo pygmaeus)そして原猿類のショウギャラゴ(Galago senegalensis)の細胞株からtotal RNAを抽出した。類人猿の細胞は白血球由来であり、ショウギャラゴの細胞は繊維芽細胞由来である。これらの細胞の株化による転写制御の軽減化の可能性を検討するため、本来は発現しないはずの視物質遺伝子の転写産物の固定をRT-PCR法により試みた。現在までのところこの試みは成功していないため、PCRの条件設定をいろいろに変更することにより実験を進めていく予定である。

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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