研究課題/領域番号 |
09555017
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
応用光学・量子光工学
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研究機関 | 奈良工業高等専門学校 |
研究代表者 |
松島 朋史 奈良工業高等専門学校, 電気工学科, 教授 (50165817)
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研究分担者 |
張 吉夫 応用光電研究室, 顧問
末田 正 摂南大学, 工学部, 教授 (20029408)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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キーワード | 高感度,高分解能ガス分析装置 / 導波形炭酸ガスレーザ / 10.6μm帯広帯域光変調器 / ファブリ・ペロー干渉計 / ホワイトミラー形ガス吸収セル / 広帯域周波数可変炭酸ガスレーザ / CdFe電気光学結晶 |
研究概要 |
大気中の汚染物質等、気体中に含まれるガス物質の種類および濃度を測定するには、その物質特有の吸収波長を利用するものがある。この方法を利用する場合、それぞれの物質の吸収波長に同調することができる波長可変範囲の広いレーザ光源が有用となる。 本研究の高感度、高分解能ガス分析装置は、おもに導波形炭酸ガスレーザ、広帯域光変調器、高感度、高分解能ガス吸収セルから構成されている。 平成9年度では、広帯域周波数可変レーザ用導波形炭酸ガスレーザの試作、ファブリ・ペロー干渉計内にホワイトミラーを挿入したガス吸収セルの設計・試作し、分解能1MHzが得られた。またCdTe電気光学結晶を用いた広帯域光変調器の設計を行った。 平成10年度では、広帯域周波数可変炭酸ガスレーザ、高感度、高分解能ガス吸収セルと組み合わせてガス分析装置を試作した。広帯域周波数可変炭酸ガスレーザは平成9年度試作した炭酸ガスレーザと平成10年度に試作し進行波形光変調器を用いて構成した。試作した進行波形光変調器は電気光学結晶としてCdT 結晶(1.5mmx1.5mmx15mm)を5個用い、各結晶間隔を変化させて光波と変調波の速度整合をとることにより広帯域変調を可能にした。変調器のマイクロ波伝送特性を測定し、10GHzまで変調動作が行われる可能性が得られた。高感度、高分解能ガス吸収セルは、平成9年度に試作したファブリペ口干渉計(ミラー間隔60cm、ミラー反射率98%)内にホワイトミラー(ミラー間隔20cm、ミラー反射率99.7%)を挿入したホワイトミラー内蔵ファブリ・ぺ口形干渉計をボックス(800mmx200mmx250mm)に挿入したガス吸収セルを試作し、1MHzの分解能が得られた。
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