研究分担者 |
山根 善行 石川島播摩重工業(株), 技術研究所, 研究員
安藤 安則 石川島播摩重工業(株), 技術研究所, 課長
加藤 琢真 東北大学, 大学院・工学研究科, 助手 (60292231)
大林 茂 東北大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (80183028)
福西 祐 東北大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (60189967)
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研究概要 |
本研究の目的は、三次元複雑形状周りの流動数値解析に最も可能性の高い非構造CFDを、設計現場においても使用に耐え得るものまで洗練させること、そして亜音速流れから超音速流れまでの様々な課題に対して適用して精度検証を実行し、非構造CFDが真に流体機械の設計・解析手段として成り立ちうるかどうかを試験することである。 本年度は、これまでに提案・開発済みの表面格子生成モジュール、空間格子生成モジュール、および圧縮性ナビエ・ストークス計算モジュールそれぞれについて改良を進めた。表面格子生成モジュールについては、CAD出力書式であるIGESおよびSTLフォーマットを用いた自動格子生成法の研究、空間格子生成モジュールは信頼性の改善と格子密度制御法および動的格子法、ナビエ・ストークス計算モジュールは融合化多重格子法の提案および前処理法の組み込み等を行った。精度検証として、デルタ翼高迎角低亜音速流れ、遷音速旅客機、超音速旅客機、スクラムジェットエンジン内極超音速流れについて、それぞれ実験値との比較を行い、おおむね良好な結果を得た。しかしながら、乱流モデル,境界層部の格子配列,格子形状、メモリーオーバーヘッド等の検討が更に必要であること、また格子生成モジュールについては信頼性と効率の強化が必要であることも判明した。
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