研究分担者 |
辻本 良信 大阪大学, 基礎工学研究科, 教授 (50112024)
古川 明徳 九州大学, 工学部, 教授 (30112410)
清水 幸丸 三重大学, 工学部, 教授 (20023202)
塚本 寛 九州工業大学, 工学部, 教授 (50117305)
黒川 淳一 横浜国立大学工, 学部, 教授 (40017976)
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研究概要 |
工業上重要なターボ機械の異常流動現象の発生の究明とその予知と制御に関しては,未だ総合的な取扱い方法が確立されていない.しかし流体機械の機種が異なる場合でもそれらの発生機構やその対策などに共通点が多いので,本研究は,それらの流体機械に生じる異常流動現象およびそれによって引き起こされる機械振動,性能低下に焦点を絞って共同して取り組み,異常流動現象の解析法と評価そして制御に関して総合的に検討することを目的としている. 本年度は各研究組織が以下の研究を実施した. 【名古屋大学班】ドラフトチューブ内の旋回失速により引き起こされる振動特性と水車の異常性能について,流動状態および流動損失におけるレイノルズ数の影響を解明した. 【横浜国立大学班】羽根入口逆流に基づく不安定性能を羽根背面に設けた溝を通る高圧流体の循環流によって制御することを可能にした. 【三重大学班】前年度のフィールド実験の成果をもとに、風洞実験により翼端からの放出渦を観察するとともに,フィールド風車翼面の非定常圧力を測定した。 【九州工業大学班】ディフューザポンプの圧力脈動によって羽根車にかかる変動流体力の計測と数値シミュレーションの比較を行った. 【九州大学班】へリカルインデューサにおけるキャビテーション脈動の発生に至る機構を観察し,不安定現象に至る過程について明らかにした. 【大阪大学班】不等羽根形状を用いたキャビテーションの安定化、旋回キャビテーションの制御と羽根形状の最適設計に関する研究を行い,キャビテーション係数と羽根への流入角度の比が相似パラメータになることを明らかにした.
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