本年度は、リプロンを利用した表面光散乱法をクラスレート生成系と溶融塩に適用し可能性を検討した。また動的光散乱法については、高温のLi_2B_4O_7に適用した。まとめると以下のような成果を得た。 (1)液体表面にレーザーを照射し、その散乱光を検知することによって、表面張力と粘性率を測定可能な表面光散乱法に改良を加え、新たな装置を作製した。 (2)上記装置をクラスレート生成系に適用し、動的に表面張力と粘性率が測定可能なことを確認した。 (3)高温では、溶融塩化ナトリウムを対象として、1000°C以上での精度向上に関する検討を行った。 (4)動的光散乱法については高温炉を導入し、溶融Li_2B_4O_7の粘性率を非接触で1000°C以上で測定し、本方法の適用性を確認した。
|