(1)要求仕様に対する最適性の観点からの知的組立支援機能の確立 2種類の部品の組立事例を取り上げて、部品組合せ最適化基準のもとに、組合せ対象部品数、部品特性と組立性能との関係をモンテカルロ・シミュレーションによって検討した。シミュレーション結果より、組合せ対象部品数を多くすることによって、組立の成功率が高まり、より高品質の組立品がより多く得られるようになる。 上記結果より課題として、従来より用いられている部品供給方式では、組合せ対象部品数を多くするほど組立作業時間が増加する問題が生じた。そこで、部品の組合せが決定された後に、組立作業時間短縮の観点から、適切な組合せ対象部品を選択する組立順序計画を検討した。新規部品供給方式を提案し、部品を組立てる組立順序を2種類取り上げて、組立順序による組立作業時間の短縮効果を検討した。検討結果より、新規部品供給方式と部品選択順序の組合せによって、組合せ対象部品数が増加しても、組立作業時間の増加を抑制できることを明らかにした。 (2)バーチャルアセンブリシステムの特性データ整備 パウダーコンポジットによる部品の特性データを整備した。 (3)バーチャルアセンブリシステムの形状データ整備 次年度の研究計画に関連する形状データを整備した。
|