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1999 年度 実績報告書

サーフェス誘導モータの開発研究

研究課題

研究課題/領域番号 09555088
研究機関九州大学

研究代表者

藤井 信男  九州大学, 大学院・システム情報科学研究科, 助教授 (60101177)

キーワードサーフェスモータ / プレーナモータ / 二次元駆動 / 誘導モータ / リニアドライブ / リニアモータ / 電磁界解析 / 電磁機器
研究概要

研究代表者は,二次元運動モータとしてサーフェス誘導モータを提案している.本モータはトロイダルコアと各コイルに独立して電流供給が可能な電機子巻線からなる一次側と,導体板と裏張り鉄板からなる二次側とで構成される.円周上の任意の部分に自由な移動磁界を作れるために,任意方向の直進や回転運動ができる.円形の一次側に対して,二次側の導体板や鉄板には方向性がないために,原理的に任意位置で力の変動を生じない.昨年度までは,静止時の直進動作特性を調べてきたが,本年度は回転運動時と直進運動時の滑りおよび速度特性を実験と解析の両面から調べ,以下のことを明らかにした.
1.円形のモータの場合,巻線による移動磁界速度に対する進行方向の等価同期速度は0.88倍であることを明らかした.
2.直交する2台のリニア誘導モータを用いて二次元運動させる場合,2台同時使用では発生力は本サーフェス誘導モータと同等以下であり,移動磁界速度に対する進行方向の等価同期速度は0.707倍となる.また,1台のみの使用では発生力が小さいなど,性能面での本モータの優位性を明らかにした.
なお,本サーフェス誘導モータはシート形二次導体板を使用するために,本試験機のように比較的小型の場合は等価エアギャップが大きくなり,効率は低いが,大型では等価エアギャップに対して長いポールビッチを採用できるために高性能化が期待できる.一方,小型の場合には低速での使用を前提としているために,効率はあまり問題にならないと考えられるが,本サーフェスモータでのより小型化のためには,先に示した巻線分割法による電流供給法では限界があるため,より簡便な電流供給法の提案が必要であると考えられる.

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Nobuo Fujii: "Two-dimensional Drive Characteristics by Circular Shaped Motor"IEEE Transactions on Industry Applications. 35・4. 803-809 (1999)

  • [文献書誌] Nobuo Fujii: "Two-dimensional Motion Motor with Circular Core and Plural Divided Windings Supplied Separately"IEEE Transactions on Magnetics. 35・5. 4010-4012 (1999)

  • [文献書誌] 藤井 信男: "誘導型二次元駆動用モータの運動時の特性"電気学会論文誌 D. (掲載予定). (2000)

  • [文献書誌] Nobuo Fujii: "Linear Movement Characteristics of Circular-shaped Motor for Two-dimensional Drive"Proceedings of Int. Power Electronics Conference. (発表予定). (2000)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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