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1998 年度 実績報告書

導電性高分子における超放射と固体フィルムレーザの開発

研究課題

研究課題/領域番号 09555100
研究機関大阪大学

研究代表者

尾崎 雅則  大阪大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (50204186)

研究分担者 藤井 彰彦  大阪大学, 大学院・工学研究科, 助手 (80304020)
大森 裕  大阪大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (50223970)
吉野 勝美  大阪大学, 大学院・工学研究科, 教授 (70029205)
キーワード導電性高分子 / フォトニック結晶 / レーザー
研究概要

種々の導電性高分子の蛍光スペクトルにおいて、強い励起を行った場合スペクトルのナローイングが観測されることを前年度に報告したが、引き続き種々の条件下においてその詳細を解明するとともに、それらの導電性高分子を波長程度の周期構造を有する人工オパール内に浸透させることにより、その周期構造がナローイング及びレーザー発振に及ぼす効果について検討した。人工オパールとしては、直径160〜260nmのSiO_2微小球から作製したものを用い、その中にポリパラフェニレンビニレン(PPV)誘導体を中心とした導電性高分子やローダミン6Gなどの蛍光色素を浸透させ、QスイッチNd-YAGレーザーの第二、第三高調波により励起した。その結果、溶液、フィルム状態でも観測された導電性高分子のスペクトルナローイングのしきい値励起光強度の低下が観測された。さらに、ナローイングの他に、スペクトルに微細な構造を有するレーザー発振が観測された。このレーザー発振波長はオパールを構成するSiO_2球の直径に依存し、また、溶媒の屈折率によっても変化することから、大工オパールの周期構造によるフィードバックに起因するものと考えられる。また、オパールに光重合性の高分子を導入し光り重合を行った後、SiO_2を除去して得られる高分子レプリカを用いた場合にも、SiO_2に浸透させた場合と同様のレーザー発振が観測された。さらに、厚さ数μmの薄膜人工オパールの作製にも成功し、その中に導電性高分子を浸透させた系においてもレーザー発振が確認された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] K.Yoshino: "Observation of inhibited spontaneous emission and stimulated emission of rhodamine 6G in polymer replica of synthetic opal" Applied Physics Letters. 73. 3506-3508 (1998)

  • [文献書誌] K.Yoshino: "Spectral Narrowing of Photoluminesence in Conducting Polymer and Fluorescent Dyes Infiltrated in Photonic Crystal,Synthetic Opal" Japanese Journal of Applied Physics. 37. L1187-L1190 (1998)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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