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1997 年度 実績報告書

音声の画像情報を併用した聴能訓練システムの開発と利用に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 09555130
研究機関熊本大学

研究代表者

渡邉 亮  熊本大学, 工学部, 教授 (50040382)

研究分担者 小野 康二  熊本県聴覚障害者情報提供センター, 事業主任(研究員)
池田 直光  八代工業高等専門学校, 助教授 (70124146)
池田 隆  久留米工業高等専門学校, 助教授 (80222884)
上田 裕市  熊本大学, 工学部, 助教授 (00141961)
キーワード音声の画像化 / 単共振分解型補聴器 / 音声と画像の併用 / 聴能訓練 / 感音声難聴 / DSP
研究概要

既に計算機シミュレーションにより開発された音声の画像化システムと単共振分解型振幅圧縮処理の補聴システムを組み合わせて、聴能訓練を効率化する新しい方式の開発を目的として本研究が進められている。本年度の第一の目標はこれまで2台のパソコンをトレーニングマネージャーとして音声とその画像を呈示するシステムによる処理の代りにCD-ROMに書き込んだ音声と画像で多数の被験者の簡便なトレーニングを可能にする方式を開発することである。まず、話者15人による日常的に重要な単語520語、合計7800語の音声・画像・文字を書き込んだ3枚のCD-ROMの作成を実現した。次に、CD-ROMを用いた通常のパソコンによるトレーニングを可能にするように汎用のPCカードから音声出力を行う装置とトレーニングプログラムを開発した。これらのツールを通常のパーソナルコンピュータと組み合わせることにより簡単に聴能訓練を実施する環境が整えられた。また、音声画像の理解を促進する簡易テキストの作成を行った。テキストは、母音から/VCV/音節、さらには単語へと画像の読み方を学習するように計画されている。
上記のシステムが完成した後、感音声難聴8名(中等度難聴1名、高度難聴4名、重度難聴3名)の被験者を対象に聴能訓練の方法の確立とその効果の分析に着手した。即ち、オ-ジオグラムの測定、日常使用の補聴器と線形補聴器による語音聴取テストにより訓練前の状態の把握し、実際に聴能訓練で使用する個人毎の単共振分解型補聴器処理音声と画像と文字を書き込んだCD-ROM作成を進行中である。一方、リアルタイムで音声の画像化と単共振分解型補聴処理を実現する総合システムをマルチDSP方式で設計し現在、試作・調整が進んでいる。

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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