• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1998 年度 実績報告書

逆解析によるコンクリートの引張軟化曲線の試験方法の標準化と応用

研究課題

研究課題/領域番号 09555136
研究機関岐阜大学

研究代表者

六郷 恵哲  岐阜大学, 工学部, 教授 (40127155)

研究分担者 栗原 哲彦  武蔵工業大学, 工学部, 助手 (50262746)
内田 裕市  岐阜大学, 工学部, 助教授 (20213449)
キーワードコンクリート / 引張軟化曲線 / 逆解析 / 標準化 / 破壊力学
研究概要

この研究においては,引張軟化曲線(コンクリートのひび割れ部におけるひび割れ幅と引張応力との関係)を求めるための試験方法を確立するとともに,引張軟化曲線を組み込んだ数値解析を用いて,鋼繊維補強コンクリートや再生骨材を用いたコンクリートの曲げ破壊性能の評価,断面修復材や打継ぎ部コンクリートの付着性能の評価などを行うことを目的としている.
(1) 各種コンクリートの曲げ破壊性能の評価
鋼繊維補強コンクリートや再生骨材コンクリートを対象に,引張軟化曲線の形状とはり供試体の曲げ破壊時の荷重-変位曲線との関係について解析的に検討し,これらのコンクリートの性能を引張軟化曲線の形状の違いにより評価できることを明らかにした.
(2) コンクリート打継ぎ部の付着性能の評価
断面修復材とコンクリートとの付着性能を,引張軟化曲線によって評価するとともに,解析により,補修供試体のひび割れ挙動の違いを引張軟化曲線の形状の違いにより表現できること明らかにした.
(3) 引張軟化曲線の試験方法の検討
引張軟化曲線の試験方法の確立と応用をテーマにした国際研究集会(ワークショップ)を,平成10年10月の国際会議(FRAMCOS-3)の直前に岐阜で開催し,内外の研究者と協議を行った.他の破壊力学パラメータに比べて引張軟化曲線の応用範囲が広いこと,引張軟化曲線の評価は用途に応じて行うべきこと(レベル1〜3),引張軟化曲線の試験方法の標準化のための国際的な委員会をRILEMの中に設置すること等を確認した.
(40字×19行=720字)

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 清水大輔: "コンクリートの引張軟化特性に及ぼす骨材の影響" コンクリート工学年次論文報告集. Vol.20,No.3. 157-162 (1998)

  • [文献書誌] Y.UCHIDA: "Tension Softening Curves of Concrete Determined from Different Test Specimen Geometries" Fracture Mechanics of Concrete Structures. Vol.1. 387-398 (1998)

  • [文献書誌] N.KURIHARA: "Evaluation of Properties of Steel Fiber Reinforced Concrete by means of Tension Softening Diagrams" Fracture Mechanics of Concrete Structures. Vol.1. 465-476 (1998)

  • [文献書誌] 国枝 稔: "引張軟化曲線による断面修復材の付着特性の評価" コンクリート工学年次論文報告集. Vol.20,No.1. 407-412 (1998)

  • [文献書誌] 中村成春: "コンクリートの引張軟化特性の標準試験方法に関する研究" コンクリート工学論文集. Vol.10,No.1. 151-164 (1999)

  • [文献書誌] 国枝 稔: "再生骨材の特性がコンクリートの曲げ破壊性状に及ぼす影響" コンクリート工学年次論文報告集. Vol.21(発表予定). (1999)

URL: 

公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi